●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-22.VI.1:1 ~ T-22.VI.2:5

 
 

VI. The Light of the Holy Relationship
神聖なる関係性の光
 
 
 
1. Do you want freedom of the body or of the mind? For both you cannot have. Which do you value? Which is your goal?
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する、重視する、大事にする、尊重する」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
❖ "Do you want freedom ~ "「あなたは、肉体的な自由がほしいのか、それとも、心の自由がほしいのか」。"For both you ~ "「と言うもの、あなたは、どちらも同時には持てないからだ」。"Which do you ~ "「あなたは、どちらに価値を置くのか」。"Which is ~ "「どちらの自由が、あなたの目的なのか」。幻想世界に住む我々は、実在の肉体に心が従属的に宿っていると考えているが、ACIMはまったくその逆を言う。実在の心が、幻想の肉体存在を錯覚していると言うのだ。それを踏まえれば、どちらの自由を選択すべきかは、自ずと明白になる。



For one you see as means; the other, end. And one must serve the other and lead to its predominance, increasing its importance by diminishing its own.
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • end [énd] : 「目的、目標、目当て、目途」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く、〜に役立つ」
  • lead [líːd] to : 「〜につながる、結果として〜に導く、結局〜となる、〜を引き起こす」
  • predominance [pridάmənəns] : 「優越、優位、優勢、卓越、支配」
  • increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる、増加させる」
  • importance [impɔ́ːrtəns] : 「重要性、大切さ、重大」
  • diminish [dimíniʃ] : 「〜を少なくする、減らす、減少させる、弱める」
❖ "For one you see ~ "「なぜならば、あなたはどちらか一方を手段と見なし、他方を目的と見なすからだ」。だから、両方を同時に目的にすることは出来ない。"And one must serve ~ "「そして、一方が他方に仕えなくてはならず、その優位性を導かなくてはならない」。"increasing its ~ "分詞構文、理由、「自らの重要性を減じて、他方の重要性を増大させるからだ」。肉体を目的とするなら、心は肉体の自由を手に入れるための手段として位置づけられ、肉体に心を従属させてしまうのだ。心の重要性を低めて、肉体の重要性を高め、肉体が心を支配できるようにするのである。この文章の、肉体と心を入れ替えても、同様の議論が成立する。



Means serve the end, and as the end is reached the value of the means decreases, eclipsed entirely when they are recognized as functionless.
  • reach [ríːtʃ] : 「〜に達する、〜に至る」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価、重要性」
  • decrease [dìːkríːs] : 「減る、減少する」
  • eclipse [iklíps] : 「〜の輝きを失わせる、〜を失墜させる、暗くする、覆い隠す」
  • entirely [intáiərli] : 「全く、完全に、全体に、ひたすら」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • functionless : 「無機能の、役割のない」
❖ "Means serve ~ "「手段は、目的に仕える」。"and as the end ~ "「そして、目的に到達したとき、手段のもつ価値は減少し、」ついには、"eclipsed entirely when ~ "「手段の役割はもうないと認識されたとき、手段は完全に姿を消す」。目的が達成されたら、どうして手段が必要とされるだろう。手段は消されるのだ。



No one but yearns for freedom and tries to find it. Yet he will seek for it where he believes it is and can be found.
  • yearn [jə́ːrn] : 「切望する、熱望する」
  • yearn for : 「〜を懐かしがる、〜を懐かしく思う、〜を切望する、非常に欲しがる」
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
  • seek [síːk] for : 「〜を探し求める」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
❖ "No one but yearns ~ "「誰もが、自由を切望し、自由を見つけようと努力するのである」。"Yet he will seek ~ "「しかし、自由を求める者は、自由が存在するのだと、発見可能なのだと信じているうちは、自由を探し求めるのだ」。自由への希望のあるうちは、人は自由を切望する。しかし、絶望に陥ったら、人は自由を切望することを止めてしまうだろう。



He will believe it possible of mind or body, and he will make the other serve his choice as means to find it.
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
  • make : 「〜に〜させる」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
❖ "He will believe it ~ "「人は、心の自由、あるいは、肉体の自由が可能であると信じるであろうし、」"and he will make ~ "「そして、人は、肉体か心の一方を、それを見つけるための手段として利用し、他方を、その選択に仕えるように仕向けるであろう」。結局、どちらかを犠牲にしなくてはならない。その選択は、あなたの自由なのだ。



2. Where freedom of the body has been chosen, the mind is used as means whose value lies in its ability to contrive ways to achieve the body's freedom.
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • chosen [tʃóuzn] : 「choose の過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価、有用性」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能、できること、手腕」
  • contrive [kəntráiv] : 「企画する、たくらむ、策動する、作る、考案する」
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段、方途、様式」
  • achieve [ətʃíːv] : 「獲得する、得る、成し遂げる、達成する、成就する」
❖ "Where freedom of ~ "「もし、肉体の自由が選択されたなら、」"the mind is used ~ "「心は手段として利用され、」"whose value lies ~ "「その価値は、肉体の自由を手に入れる方法を画策する能力のあるなしに、存在することになる」。心が手段として、肉体の自由を手に入れるため有用であれば、心は価値をもち、有用でなければ、心は価値を失って、切って捨てられる。



Yet freedom of the body has no meaning, and so the mind is dedicated to serve illusions.
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、目的、意図」
  • dedicate [dédikèit] : 「〜をささげる、献身する、専念する、打ち込む」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く、〜に役立つ」
❖ "Yet freedom of ~ "「しかし、肉体の自由は、意味がないのだ」。"and so the mind ~ "「だから、心は幻想に仕えることになってしまうからだ」。肉体は幻想であるから、幻想の自由は意味がない。あなたが夜見る夢の中でどんなに自由になっても、あなたが本当の、現実の自由を勝ち得たのではないことと同じだ。幻想の肉体の自由をいかに得ようと、あなたは本当に、現実に、自由とはなれないのだ。肉体の自由は、したがって、まったく意味がない。同時に、心が幻想に仕えることも、意味がないのだ。



This is a situation so contradictory and so impossible that anyone who chooses this has no idea of what is valuable.
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情、情勢、事態」
  • contradictory [kὰntrədíktəri] : 「相反する、矛盾する、正反対の」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない、無理な」
  • have no idea : 「全く分からない」
  • valuable [vǽljəbl] : 「役立つ、有益な、重要な、貴重な」
❖ "This is a situation ~ "ここは"so ~ that ~ "の構文、「これは、あまりにも矛盾し、あまりにも不可能な状況なので、肉体を選択した者は誰でも、何が価値があるかわからなくなってしまう」。幻想(肉体)を優先して、実相(心)を放棄したのだからだ、いわゆる本末転倒であり、不可能と矛盾を抱えてしまったのだ。価値体系が総崩れしてしまったのだ。



Yet even in this confusion, so profound it cannot be described, the Holy Spirit waits in gentle patience, as certain of the outcome as he is sure of his Creator's love.
  • confusion [kənfjúːʒən] : 「混乱、混同、混乱状態、無秩序、当惑、困惑」
  • profound [prəfáund] : 「深い、激しい、深遠な、深刻な、難解な」
  • describe [diskráib] : 「〜を表現する、述べる、言葉で表す、描写する、記述する」
  • wait [wéit] : 「じっとしている、待つ」
  • gentle [dʒéntl] : 「優しい、寛大な、穏やかな」
  • patience [péiʃəns] : 「忍耐、我慢、辛抱強さ、根気」
  • certain [sə́ːrtn] of : 「〜を確信して」
  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産、業績、効果」
  • sure [ʃúər] of : 「〜に自信があって、〜を確信して」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "Yet even in ~ "「しかし、こんな混乱の中にあってさえ、」"so profound ~ "「それは、あまりにも深刻で表現さえ出来ないのだが、」"the Holy Spirit waits ~ "「ホーリー・スピリットは、優しく、辛抱強く、(あなたが心を選択するのを)待っている」。"as certain of ~ "「ホーリー・スピリットが創造主である神の愛に確信が持ているように、その結果にも確信が持てるからだ」。つまり、あなたが心を選択することに確信があるということ。心を選択することは、実相を選択することであって、ホーリー・スピリットを選ぶことを意味する。肉体を選ぶことは、幻想を選ぶことであり、エゴを選択することを意味する。



He knows this mad decision was made by one as dear to his Creator as love is to itself.
  • mad [mǽd] : 「気が狂って、怒って、頭にきて、発狂して」
  • decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
  • dear [díər] : 「親愛な、いとしい、かわいい、敬愛する、大切な」
❖ "He knows this mad ~ "「ホーリー・スピリットは、この(肉体を選択するという)狂った決定が、〜によって下されたのだ知っている」。"by one as dear ~ "「愛が愛自体を大切にするように、創造主の神にとって大切な者によって、」この狂った決定が下されたのだと、ホーリー・スピリットはわかっている。"as love is to itself"「愛が愛自体を大切にするように」という部分の意味が曖昧だ。ここは意味を汲んで、神の愛が神の子の愛に答えるように、とか、神の愛と神の子の愛が呼応し合うように、とか、そんな感じに考えればいいのではないだろうか。いずれ、神がこよなく愛する神の子であるあなたによって、肉体が選択されてしまったのだ、ということ。つまり、神の子は、神から分離したのち、この幻想世界を心の外部に投射して作りだし、自己を乖離して肉体をもった自己を幻想した。その幻想した肉体を、心を犠牲にしてまで、大切に守り、価値体系の混乱の中で矛盾を抱えて生きてきた、という意味合いである。その、肉体の選択は、つまりは、幻想の選択は、あまりにも狂った決定ではないか、と言っているのだが、しかし真意は、そうであっても、つまり、あなたが狂った決定をしたとしても、なお、神は神の子であるあなたを心から愛しているのだ、と言いたいのである。あなたがどんな過ちを犯しても、神はあなたを確信的に愛している。それは、神と神の子が、親と子の愛で結ばれているから、つまり、愛が愛自体を大切に思っているからなのだ。
 
 
 

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