●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-21.III.12:1 ~ T-21.IV.1:10

12. The body was made to be a sacrifice to sin, and in the darkness so it still is seen.

  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、いけにえ」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
❖ "The body was made ~ "「肉体は、罪のための犠牲にするために作られたのだ」。"and in the darkness ~ "「そして、闇の中で、今もそう思われている」。幻想のこの闇の世界では、いまだに、肉体は罪のための犠牲にされるためにあると思われている。闇の幻想世界では、肉体こそが命の源であり、それゆえ一番価値があり、攻撃するには一番のターゲットだと信じられているので、犠牲の絶好の対象になるのである。つまり、殺すことですべてが奪えると考えられているのだ。



Yet in the light of vision it is looked upon quite differently.
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方、展望、構想」
  • look upon : 「〜を見る」
  • quite [kwáit] : 「すっかり、全く、完全に」
  • differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
❖ "Yet in the light ~ "「しかし、ヴィジョンの光の中では、肉体はまったく異なって見られている」。実相世界にあって、心の目の光に照らして見れば、肉体はまったく異なった様相を呈することになる。



You can have faith in it to serve the Holy Spirit's goal, and give it power to serve as means to help the blind to see.
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • have faith in : 「〜を信じる、〜に信念をもつ」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く」
  • goal[góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • blind [bláind] : 「目の不自由な、目の見えない、盲目の」
❖ "You can have faith ~ "「あなたは、ホーリー・スピリットの目的に叶うように、肉体を信じることが出来るのである」。肉体を罪のための犠牲にするのではなく、実相世界に目覚めるというホーリー・スピリットの目的を達成するために、肉体を利用することが出来る。そう信じることが出来るのだ。"and give it power to serve ~ "「そしてあなたは、肉体に対して、目の見えない者が見えるようになる手助けの道具としての役割を果たすために、パワーを与えることが出来るのだ」。肉体を利用して、実相世界に目覚めさせ、真実が見えるようにすることが出来る。つまり、肉体を介した特別な関係性を質転換して、実相世界の神聖な関係性にレベルアップすることが出来るのだ。



But in their seeing they look past it, as do you. The faith and the belief you gave it belongs beyond.
  • past [pǽst] : 「〜を過ぎて、越えて、越して」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信頼」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • belong [bilɔ́ːŋ] : 「属する、所属する、あるべき所にある」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、かなたに」
❖ "But in their seeing ~ "「しかし、彼らが見ると言っても、あなたと同様に、肉体を超越して、見るのである」。肉体的な感覚で見るのではない。心の目で、実在の真実を見るのである。"The faith and the belief ~ "「あなたが肉体に与えた信じる心、信じる気持ちは、(本当は)肉体を越えたものに属するものなのだ」。肉体の存在を信じ、肉体を信用するのは誤りであり、本当は、肉体を超越して、心に対してこそ、信じる気持ち、信じる心は向けられるべきだ。



You gave perception and belief and faith from mind to body.
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
❖ "You gave perception ~ "「あなたは、本来心の属するべき知覚、信じる心、信じる気持ちを、肉体に与えたのだ」。あなたは、心のもつところの、感じ、信じる実相的なパワーを、疑似創造した肉体に付与してしまったのである。



Let them now be given back to what produced them, and can use them still to save itself from what it made.
  • give back : 「返す」
  • produce [prədjúːs] : 「〜を作り出す、産む、産生する、引き起こす」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "Let them now be given ~ "「今こそ、知覚や信じる気持ちを生んだ心に、それらを返そうではないか」。"and can use them ~ "「そうすれば、肉体が作ったものから自らを救うために、まだ、それらを利用出来るのだ」。少々、解釈の難しい部分である。まず、"from what it made"の部分であるが、「肉体が作ったものから」と訳して見たが、「知覚や信じる心が作ったものから」と解釈してもいいだろう。どちらにしても、この幻想世界のことだ。幻想世界から自らを救い出す(to save itself from ~)とは、幻想世界の道具にされていた知覚や信じる心を、実相世界に救い出して、本来の役割に回帰させることである。知覚は叡智に質転換し、幻想を信じていた心は実相を信じるようになる。そのために、今あなたが持っている、この幻想世界での知覚や信じる心を利用出来るのである(can use them)。





IV. The Fear to Look Within
内面を見ることの恐れ


1. The Holy Spirit will never teach you that you are sinful. Errors he will correct, but this makes no one fearful.
  • sinful [sínfl] : 「罪深い、邪悪な」
  • error [érər] : 「誤り、間違い、ミス」
  • correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する、正す」
  • make [SVOC] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い」
❖ "The Holy Spirit will ~ "「ホーリー・スピリットはあなたに、あなたが罪深いなどと教えることは決してない」。なぜなら、それは真実でないからだ。あなたが罪深いと教えるのはエゴである。"Errors he will ~ "「誤りは、ホーリー・スピリットが修正してくれるし、」"but this makes ~ "「この修正によって恐れを抱くものは誰もいない」。ホーリー・スピリットの助力で、自分の誤りを正すのは恐ろしくない。逆に、誤りの修正は、心地よいものなのだ。なぜなら、罪深いと信じていた誤りを修正し、長年苦しめられた罪の意識から解放されるからだ。



You are indeed afraid to look within and see the sin you think is there.
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって、おじけづいて」
  • within [wiðín] : 「内部で、内側は」
❖ "You are indeed afraid ~ "「あなたは確かに、心の内側を覗き込んで、そこにあると思っている罪を見ることを恐れている」。肉体を実在だと信じているから、心の内側に罪を抱え込んでいると思っているのだ。ここで言う罪とは、神を裏切って神から分離したという、遠い昔の罪である。



This you would not be fearful to admit. Fear in association with sin the ego deems quite appropriate, and smiles approvingly.
  • admit [ədmít] : 「〜を認める、承認する」
  • association [əsòusiéiʃən] : 「つながり、関連性、連関、連想」
  • in association with : 「〜と関連して、〜と共同して、〜に関連して、関係して」
  • deem [díːm] : 「〜と考える、〜と見なす、〜と判断する」
  • quite [kwáit] : 「すっかり、全く、完全に」
  • appropriate [əpróupriət] : 「適した、適切な、適当な、妥当な、見合う」
  • smile [smáil] : 「声を立てずに笑う、ほほ笑む、微笑する」
  • approvingly [əprúːviŋli] : 「賛成して、是認して、うなずくように、満足げに」
❖ とは言え、"This you would not ~ "「これ(心の内側を見ることは恐ろしいと)を認めることは、あなたは恐ろしくはないであろう」。"Fear in association with ~ "「罪に関連する恐れを、エゴはまったく適切なものだと思っている」。神の子が神を裏切ったのだから、罪は確実に存在し、怒れる神が報復することも確実であり、したがって、神の報復を恐れる恐怖も当然であると、エゴは考えているのだ。"and smiles approvingly"「そして、エゴは、満足げにニヤリとするのである」。



It has no fear to let you feel ashamed. It doubts not your belief and faith in sin. Its temples do not shake because of this.
  • ashamed [əʃéimd] : 「恥ずかしい、面目ない、恥ずかしく思う」
  • doubt [dáut] : 「〜を疑う」
  • temple [témpl] : 「神殿、寺院、教会、殿堂」
  • shake [ʃéik] : 「震える、振動する、揺れる」
  • because of : 「〜のために、〜のせいで」
❖ "It has no fear to let ~ "「エゴは、あなたに恥ずかしい思いをさせることに、恐れなど感じない」。あなたが自分の罪に対して恥ずかしい思いを抱いていることなど、エゴにとっては何でもないことだ。"It doubts not your ~ "「エゴは、あなたが罪を信じていることを疑っていない」。あなたが、神を裏切った罪の意識を持っていると信じていることを、エゴは疑わない。"Its temples do not ~ "「疑いを持っていないので、エゴの寺院は微動だにしない」。「エゴの寺院」とあるが、「エゴの思考システムは揺らぐことはない」、と解釈していいだろう。幻想を疑うことなく信じきっているので、エゴの思考システムは動揺しないのだ。信じるパワーが、こんなネガティブな所にも作用しているのである。



Your faith that sin is there but witnesses to your desire that it be there to see. This merely seems to be the source of fear.
  • witness [wítnəs] : 「目撃者、証人、証拠、証言」
  • desire [dizáiər] : 「欲望、欲求、願望、念願」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起点、原因」
❖ "Your faith that sin ~ "「あなたが、心の内側に罪の意識があるのだと信じていることは、罪がそこに、目に見えてあって欲しいという、あなたの願望の存在を証明しているのだ」。あなたは罪があると信じているだけでなく、罪の意識があって欲しいとさえ願っているのである。なぜ、そう願うのか? あなたは、ということは、あなたのエゴは、神からの分離を維持したいからなのだ。罪がないと知れば、あなたは神と和解出来、神の愛を素直に受け入れることが出来るのだが、それが、恐ろしいのである。神の愛を受け入れてしまえば、これまで構築してきた、神なしの世界、この幻想世界は崩壊してしまうからである。こうして、結果的に、"This merely seems to ~ "「これが、単に、恐れの源であるように見えてくるである」。あなたは、神との和解、神の愛を恐れているのだが、表面的には、あなたが願う罪の意識が恐れの原因であるかのように、あなたは錯覚しているのだ。したがって、恐れていながら、それを願うという、一見、矛盾した行動をとってしまうのである。
 
 
 

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