●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-20.I.1:1 ~ T-20.I.2:10

 
A Course in Miracles

 
 

Text - Chapter 20
 
 
 
The Vision of Holiness

神聖さのヴィジョン

 
  
 
I. Holy Week
聖週間
 
  
 
1. This is Palm Sunday, the celebration of victory and the acceptance of the truth.
  • palm [pɑ́ːm] : 「シュロ、ヤシ」
  • Palm Sunday : 「シュロの主日、Easter 直前の日曜日」
  • celebration [sèləbréi∫n] : 「祝典、称賛、式典、祝賀」
  • victory [víkt(ə)ri] : 「勝利、優勝、克服、征服」
  • acceptance [əksépt(ə)] : 「受け入れること、承諾、承認、容認」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "This is Palm Sunday ~ "「今日は、シュロの主日であり、勝利を祝い、真実を受け入れる日である」。シュロの主日は、イエス・キリストが子供のロバにのってイェルサレムに入城し、その時群衆がナツメヤシ(シュロ)の枝を持って「ホサナ、主の名によって来られる方に、祝福があるように、イスラエルの王に」と叫んだことに由来する。これはヨハネによる福音書12:13に記されている。参考までに、聖書のこの箇所を載せておく。

[John 12:12~12:19 from King James Version]
12On the next day much people that were come to the feast, when they heard that Jesus was coming to Jerusalem, 13Took branches of palm trees, and went forth to meet him, and cried, Hosanna: Blessed is the King of Israel that cometh in the name of the Lord. 14And Jesus, when he had found a young ass, sat thereon; as it is written, 15Fear not, daughter of Sion: behold, thy King cometh, sitting on an ass's colt. 16These things understood not his disciples at the first: but when Jesus was glorified, then remembered they that these things were written of him, and that they had done these things unto him. 17The people therefore that was with him when he called Lazarus out of his grave, and raised him from the dead, bare record. 18For this cause the people also met him, for that they heard that he had done this miracle. 19The Pharisees therefore said among themselves, Perceive ye how ye prevail nothing? behold, the world is gone after him.

その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞き、なつめやしの枝を持って迎えに出た。そして、叫び続けた。「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように、イスラエルの王に。」イエスはろばの子を見つけて、お乗りになった。次のように書いてあるとおりである。「シオンの娘よ、恐れるな。見よ、お前の王がおいでになる、ろばの子に乗って。」弟子たちは最初これらのことが分からなかったが、イエスが栄光を受けられたとき、それがイエスについて書かれたものであり、人々がそのとおりにイエスにしたということを思い出した。イエスがラザロを墓から呼び出して、死者の中からよみがえらせたとき一緒にいた群衆は、その証しをしていた。群衆がイエスを出迎えたのも、イエスがこのようなしるしをなさったと聞いていたからである。そこで、ファリサイ派の人々は互いに言った。「見よ、何をしても無駄だ。世をあげてあの男について行ったではないか。(新共同訳)



Let us not spend this holy week brooding on the crucifixion of God's Son, but happily in the celebration of his release.
  • spend [spénd] : 「〜を過ごす、〜して過ごす」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • brood [brúːd] : 「〜をじっと考える、思案する」
  • crucifixion [krùːsəfíkʃən] : 「十字架刑、磔刑、はりつけ」
  • happily [hǽpili] : 「幸福に、幸せに、喜んで、楽しく」
  • celebration [sèləbréi∫n] : 「祝典、称賛、式典、祝賀」
  • release [rilíːs] : 「解放、解き放すこと、解除、免除」
❖ "Let us not spend ~ "「この聖週間を、神の子の磔刑をじっと考えるのではなく、神の子の解放を楽しく祝うために使おうではないか」。



For Easter is the sign of peace, not pain. A slain Christ has no meaning.
  • Easter [íːstə(r)] : 「イースター、復活祭」
  • sign [sáin] : 「表れ、兆し、兆候、印、標示、サイン、標識」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • slain [sléin] : 「slay の過去分詞、殺された、殺害された、虐殺された」
  • slay [sléi] : 「殺す、殺害する、虐殺する、破壊する」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
❖ "For Easter is ~ "「なぜなら、復活祭は平和の印であるからだ」。"A slain Christ has ~ "「虐殺されたキリスト、それ自体は何の意味も持たない」。イエス・キリストの磔刑を、犠牲と虐殺という一面からとらえただけでは何の意味もない。



But a risen Christ becomes the symbol of the Son of God's forgiveness on himself; the sign he looks upon himself as healed and whole.
  • risen [rízn] : 「rise の過去分詞、復活した、昇天した」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • symbol [símbl] : 「象徴、記号、シンボル、表象、符号」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • sign [sáin] : 「表れ、兆し、兆候、印、標示、サイン、標識」
  • look upon : 「〜を見る」
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す、治癒する、治療する」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
❖ "But a risen Christ ~ "「しかし、復活したキリストは、神の子が自らを赦した象徴になったのだ」。"the sign he looks ~ "「つまり、キリストが自身を、癒されて完全になったと見ている証なのだ」。一般に、キリスト教徒は、復活したキリストを、磔刑によって虐殺されたイエスが、肉体的に生き返ったものととらえている。だが、そういう解釈では、ACIMの教える復活の真実をとらえ損なってしまうだろう。キーワードは"forgiveness"「赦し」である。ACIMにおける「赦し」とは、目に見える現象が幻想であることを認識し、夢であることを知って、受け流してしまうことである。したがって、イエスは、自分の肉体が幻想に過ぎないことを磔刑と復活を通して群衆に示したことになるのだ。肉体は幻想であり、真実の存在は形をもたない心であること、その想念としての実在が、幻想の肉体を幻想として再現出来ることを示したのだ。それが、復活である。したがって、イエスの肉体が実在として再生、復活したのではない。復活再生したかに見えるイエスの肉体すら、実は夢なのだと示したのだ。したがって、本文の"as healed and whole"「癒されて完全になったものとして」とは、磔刑によって損なわれた肉体が奇跡的に癒され完全に元に戻ったという意味ではなく、真実の存在、実在の心が、肉体という幻想から解放されてヒーリングされ(救われ)、完全な実相的存在の心、すなわち神の子そのものに生まれ変わった、ということを示しているのである。結局、肉体的死は幻想に過ぎないことを示したのだ。



2. This week begins with palms and ends with lilies, the white and holy sign the Son of God is innocent.
  • begin with : 「〜で始まる」
  • palm [pɑ́ːm] : 「シュロ、ヤシ」
  • end with : 「〜で終了する」
  • lily [líli] : 「ユリ」
  • white [(h)wáit] : 「白い、白の」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • innocent [ínəs(ə)nt] : 「純潔な、純真な、潔白な、無罪の、無実の」
❖ "This week begins ~ "「この聖週間は、ショロで始まりユリで終わる」。"the white and ~ "「その神聖な白さは、神の子の潔白さを示しているのだ」。イエスが、無実にも関わらず、磔刑に処せられたことを示している、ととらえるべきではない。罪があるとか、罪がないとかいうこと自体が幻想に過ぎず、神の子は神が創造した当初からずっと潔白であり続ける、という意味である。神の子の無辜(むこ)性の象徴が、純白のユリである、ととらえるべきだ。



Let no dark sign of crucifixion intervene between the journey and its purpose; between the acceptance of the truth and its expression.
  • dark [dɑ́ː(r)k] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • crucifixion [krùːsəfíkʃən] : 「十字架刑、磔刑、はりつけ」
  • intervene [ìntə(r)víːn] : 「介在する、干渉する、介入する、立ち入る、邪魔する」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • journey [dʒə́ː(r)ni] : 「旅、行路、道のり、道程」
  • purpose [pə́ː(r)pəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • acceptance [əksépt(ə)ns] : 「受け入れること、承諾、承認、受諾、受理」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • expression [ikspré∫n] : 「表出、表現、表情」
❖ "Let no dark sign of crucifixion ~ "「磔刑の暗い印が、旅と旅の目的の間に、そして、真実の受け入れと真実の表現の間に、介入しないようにしなさい」。実相世界を探す旅に、神の子の磔刑の暗い陰が差し込まないように、また、真実を受け入れ、それを喜びで表現する中に、磔刑という重く暗いイメージが忍び込まないようにしなさい。なぜなら、神の子の磔刑は真実ではないからだ。幻想世界の夢の出来事に過ぎないからだ。真実でないことを真実の間に挿入してはいけない。



This week we celebrate life, not death. And we honor the perfect purity of the Son of God, and not his sins.
  • celebrate [séləbrèit] : 「祝う、祝賀する、記念する」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • honor [ɑ́nə(r)] : 「〜に敬意を払う、尊敬する、称える、支持する」
  • perfect [pə́ː(r)fikt] : 「完璧な、完全な」
  • purity [pjú(ə)rəti] : 「清らかさ、純正、純粋性、純度」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
❖ "This week we ~ "「この聖週間において、私たちは命を祝うのであって、死を祝うのではない」。したがって、イエスの死を悼むことは止めて、イエスの再生と復活を祝えばいいのだ。"And we honor the perfect ~ "「そして、私たちは、神の子の完全な純粋性を讃えるのであって、神の子の罪に敬意を表するのではない」。神の子が完璧に無辜(むこ)であることを讃え、喜ぶのだ。完全に無辜であるから、傷つくことはないし死ぬこともない。 



Offer your brother the gift of lilies, not the crown of thorns; the gift of love and not the "gift" of fear.
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • lily [líli] : 「ユリ」
  • crown [kráun] : 「王冠、王位、帝位、王権、統治権」
  • thorn [θɔ́ː(r)n] : 「とげ、はり」
  • fear [fíə(r] : 「恐れ、恐怖」
❖ "Offer your brother ~ "「あなたの同胞にユリを贈り物として捧げなさい」。"not the crown of ~ "「イバラの冠を差し出してはいけない」。"the gift of love and ~ "「愛の贈り物を捧げるのであって、恐れの贈り物を差し出すのでない」。真実を同胞に与えなさい。虚偽なるものを与えてはいけない。愛は真実であり、恐れは虚偽である。



You stand beside your brother, thorns in one hand and lilies in the other, uncertain which to give.
  • stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
  • beside [bisáid] : 「〜のそばに、〜の傍らに、〜の脇に」
  • uncertain [ʌnsə́ː(r)tn] : 「ためらっている、不確かな、不明確な、不確実な、不確定の」
❖ "You stand beside ~ "「あなたは、同胞の傍らに立ち、一方の手にイバラを、他方にユリを持っている」。"uncertain which ~ "「そして、どっちを同胞にあげるか、確信が持てないでいるのだ」。同胞の中に真実を見ているならユリを差し出すだろうし、あなたの罪の意識を投射して虚偽を見たいのであれば、イバラを差し出すことになる。



Join now with me and throw away the thorns, offering the lilies to replace them.
  • join [dʒɔ́in] : 「〜に参加する、〜と交わる、〜と一緒になる」
  • throw [θróu] : 「〜を投げる、投じる、投入する」
  • throw away : 「〜を投げ捨てる」
  • replace [ripléis] : 「〜を取り換える、交換する、差し替える」
❖ "Join now with me ~ "「今、私(イエス)と一緒になり、イバラを捨て去りなさい」。"offering the lilies ~ "「それに代えて、ユリの花を差し出しなさい」。幻想を差し出すのではなく、真実を捧げなさい。イエスが付いているのだから、勇気をもって真実を差し出せばいい。真実を差し出せば、同胞は真実でお返ししてくれる。あなたは、与えたものを受け取るのだ。



This Easter I would have the gift of your forgiveness offered by you to me, and returned by me to you.
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • return [ritə́ː(r)n] : 「〜を返す、戻す、返却する、返品する」
❖ "This Easter I would ~ "「この復活祭において、私は、あなたによって私に差し出され、私によってあなたに返される、あなたの赦しという贈り物を受け取ることになるだろう」。イエスの復活を祝うこの期間中に、あなたはこの世界、肉体、罪が、すべて幻想であって、単なる夢に過ぎないと気付き、世界を、肉体を、罪をすべて赦して、受け入れ、そして、受け流してしまうだろう。それが、イエスへの贈り物であり、イエスは喜びをもって、それに答えてくれるのだ。つまり、この復活祭において、あなた自身が復活するのである。あなたの再生のお祝いなのだ。



We cannot be united in crucifixion and in death. Nor can the resurrection be complete till your forgiveness rests on Christ, along with mine.
  • unite [junáit] : 「結合する、一体となる、一体化する、合体する」
  • crucifixion [krùːsəfíkʃən] : 「十字架刑、磔刑、はりつけ」
  • resurrection [rèzərék∫n] : 「生き返り、よみがえり、蘇生、復活 」
  • complete [kəmplíːt] : 「〜を完了する、仕上げる、完結する、完成する、達成する」
  • rest [rést] on : 「〜にある、〜に存在する」
  • along [əlɔ̀(ː)ŋ] with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて」
❖ "We cannot be united ~ "「私たちは、磔刑の中で、死の中で、心を結合することは出来ない」。幻想の中で、実相の心が結合することはあり得ないのだ。"Nor can the resurrection be ~ "「あなたが、キリストを、そして同時にイエスも赦してしまうまでは、復活は完結することは不可能なのだ」。あなたが、キリストやイエスを幻想として認識するのではなく、実在の真実として受け入れるまでは、つまり、彼らをACIM流に赦してしまわない限り、本当の意味での、あなたの復活はあり得ない。幻想から完全に目覚め、キリストやイエスの真実の姿を、あなたの修正された知覚で感知出来たとき、あなたは、実相世界に再生した、復活したと見なせるのである。
 
 
 

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