●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-19.IV.C.1:1 ~ T-19.IV.C.2:15

C. The Third Obstacle: The Attraction of Death
第三の障害:死に引きつけられること


1. To you and your brother, in whose special relationship the Holy Spirit entered, it is given to release and be released from the dedication to death.
  • special [spé∫l] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • enter [éntə(r)] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ、離す」
  • dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、熱心さ、専心、献納、奉納」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "To you and your ~ "「あなたとあなたの同胞に対して、」"in whose special ~ "「あなた方の特別な関係性の中にホーリー・スピリットが入り込むのだが、そのあなた方に対して、」"it is given to release ~ "「(他者を)解放することと、死へ専心することから解放されることが与えられる」。何とも堅い言い回しをしているが、要するに、罪や死に引きつけられて結ばれたあなたと同胞の間の特別な関係性の中にホーリー・スピリットが介入して、あなた方を、死にとらわれた心から解放し、また、あなた方が他の同胞達を解放してあげられるように、ホーリー・スピリットが導いてくれる、ということ。



For it was offered you, and you accepted. Yet you must learn still more about this strange devotion, for it contains the third obstacle that peace must flow across.
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • learn [lə́ː(r)n] : 「〜を学ぶ、〜を知る、分かる」
  • still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに、今もなお」
  • strange [stréin(d)ʒ] : 「奇妙な、変わった、変な、見知らぬ」
  • devotion [divóu∫n] : 「情熱、没頭、専念、宗教的情熱、信仰心」
  • contain [kəntéin] : 「〜を含む、包含する」
  • third [θə́ː(r)d] : 「第3の」
  • obstacle [ɑ́bstəkl] : 「障害物、妨害物、邪魔」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • flow [flóu] : 「流れる、自由に動く」
  • across [əkrɑ́s] : 「横切って、横断して、向こう側へ、〜を越えて」
❖ "For it was offered ~ "「なぜなら、解放はあなたに差し出され、あなたは受け入れたのだから」。"Yet you must learn ~ "「しかし、あなたは、この奇妙な(罪や死への)専心ぶりについて、まだ、もっと学ばなくてはならない」。"for it contains the third ~ "「なぜなら、その専心ぶりが、平和が乗り越えて流れ出さなくてはならない、第三の障害を含んでいるからだ」。あなたが罪や死へ引きつけられ、それに入れ込むことを子細に検討する必要がある。その中に、第三の障害があるからだ。



No one can die unless he chooses death. What seems to be the fear of death is really its attraction.
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • fear [fíə(r)] : 「恐れ、恐怖」
  • really [ríː(ə)li] : 「実際には、ほんとうは、確かに」
  • attraction [ətrǽk∫n] : 「引き付けるもの、魅力、誘引」
❖ "No one can die ~ "「誰も、死を選択しない限り、死ぬことは出来ないのだ」。"What seems to be ~ "「死の恐れと思われるものは、実は、死へ引きつけられていることなのである」。非常に鋭い観察である。死を恐れる気持ちは、裏返せば、死へ引かれる思いなのだ。それは、死を選択したことになり、死は、それを選択した人に訪れることになる。死を勝手に幻想し、幻想を信じることで、幻想の死が現実化するのである。



Guilt, too, is feared and fearful. Yet it could have no hold at all except on those who are attracted to it and seek it out.
  • fear [fíə(r)] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • fearful [fíə(r)fl] : 「恐ろしい、怖い」
  • hold [hóuld] : 「支配力、威力」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • attract [ətrǽkt] : 「魅惑する、魅了する、引き込む、引き付ける」
  • seek out : 「〜を捜し出す、〜を追求する」
❖ "Guilt, too, is feared ~ "「罪もまた、恐れられもし、そして、恐ろしいものだ」。"Yet it could have ~ "「しかし、罪に引きつけられ、罪を探す者達ならいざ知らず、罪も、まったく支配力を持たないものなのだ」。死と同様、罪を選択した者だけにとって、罪は恐ろしいものであり、支配力を持つことになる。罪という幻想を信じることで、罪は現実化し、支配力をもつ。



And so it is with death. Made by the ego, its dark shadow falls across all living things, because the ego is the "enemy" of life.
  • dark [dɑ́ː(r)k] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • shadow [∫ǽdou] : 「影、暗がり、人影、陰」
  • fall [fɔ́ːl] : 「落ちる、落下する、降る」
  • across [əkrɑ́s] : 「横切って、横断して、〜にわたって、〜の全域で」
  • living thing : 「生物」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国、かたき」
❖ "And so it is ~ "「死についても同様だ」。死に引きつけられ、死を探し求める者にとって、死は恐ろしいものとなる。"Made by the ego ~ "分詞構文、先頭に"Being"を補うといい、「エゴによって作られた暗い影が、命あるものすべてを覆い尽くす」。"because the ego is ~ "「なぜなら、エゴは命の『敵』なのだから」。エゴが命あるものを殺すのではない。命あるものは死を回避出来ないとするエゴの思考システムを信じることが、死を現実化するのである。思いは必ず現実化するからだ。



2. And yet a shadow cannot kill. What is a shadow to the living? They but walk past and it is gone.
  • kill [kíl] : 「殺す、葬る、始末する」
  • walk past : 「〜と擦れ違う、〜の横を歩く、〜の脇を擦り抜ける、〜を追い越す」
  • gone [gɔ́(ː)n] : 「いなくなった、過ぎ去った、なくなった、消失した」
❖ "And yet a shadow ~ "「しかし、影が、命あるものを殺せるわけではない」。"What is a shadow ~ "「命あるものに、影など、何だというのか」。実在する実相の命にとって、幻想の影など、とるに足らないものである。



But what of those whose dedication is not to live; the black-draped "sinners," the ego's mournful chorus, plodding so heavily away from life, dragging their chains and marching in the slow procession that honors their grim master, lord of death?
  • what of :「〜はどうした?、〜はどうなのか」
  • dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、熱心さ、専心、献納、奉納」
  • live [lív] : 「生きる、生存する、生きている」
  • drape [dréip] : 「羽織る、まとう」
  • sinner [sínər] : 「罪人、罪を犯した人」
  • mournful [mɔ́ː(r)nfl] : 「悲しげな、死者を悼む」
  • chorus [kɔ́ːrəs] : 「合唱曲、コーラス、反復、再現」
  • plod [plɑ́d] : 「とぼとぼと歩く、重い足取りで歩く」
  • heavily [hévili] : 「重く、重そうに、重苦しく、ひどく、激しく」
  • away from : 「〜から離れて」
  • drag [drǽg] : 「〜を引く、引っ張る、引き込む、引きずる」
  • chain [t∫éin] : 「鎖、束縛」
  • march [mɑ́ː(r)t∫] : 「行進する、進行する、前進する」
  • procession [prəsé∫n] : 「行進、前進、行列」
  • honor [ɑ́nə(r)] : 「〜に敬意を払う、尊敬する、称える、支持」
  • grim [grím] : 「気味の悪い、恐ろしい、不快な、残酷な、残忍な」
  • master [mǽstə(r)] : 「主人、家長、指導者、導師」
  • lord [lɔ́ː(r)d] : 「封建君主、藩主、領主、主人、支配者」
❖ "But what of those whose ~ "「しかし、生きることに専心していない者達はどうであろうか」。つまり、罪や死に心引かれる者達はどうであろうか、ということ。"the black-draped ~ "「黒衣を身にまとった罪人達は、」"the ego's mournful ~ "「エゴのために死を悼む歌を歌い、」"plodding so heavily ~ "「命から遠く離れて、重い足取りでとぼとぼ歩き、」"dragging their chains ~ "「鎖を引きずりながら、彼らの残忍な指導者、死の支配者を讃えるため、のろのろした足取りで行進していく」。ここは、罪や死に心引かれる者達の姿を戯画化している箇所である。



Touch any one of them with the gentle hands of forgiveness, and watch the chains fall away, along with yours.
  • touch [tʌ́t∫] : 「〜に触れる、〜に接する」
  • gentle [dʒéntl] : 「優しい、寛大な、穏やかな」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • watch [wɑ́t∫] : 「じっと見る、観察する、〜に注意する」
  • fall away : 「外れて落ちる、はがれ落ちる、剥離する」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて、〜のほかに」
❖ "Touch any one of ~ "「誰でもいいから、その一人に、赦しの優しい手で触れてみなさい」。"and watch the chains ~ "「そして、鎖が、あなたの鎖と共に、解かれて落ちるのを見なさい」。罪や死に心引かれる者達に対して、それは夢なのだと諭して、その夢を赦してしまうのである。同胞は幻想から解放され、自他一如によって、あなたも同時に解放される。エゴの重い鎖は解かれて地に落ちるのだ。



See him throw aside the black robe he was wearing to his funeral, and hear him laugh at death.
  • throw [θróu] : 「〜を投げる、投じる、投入する」
  • aside [əsáid] : 「わきへ、離れて、それて、はずれて」
  • throw aside : 「放棄する」
  • robe [róub] : 「バスローブ、化粧着、衣服、礼服、式服、職服」
  • wear [wéə(r)] : 「身に着ける、着る、履く、かぶる」
  • funeral [fjúːn(ə)r(ə)l] : 「葬儀、告別式、葬列」
  • hear [híə(r)] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる、耳にする」
  • laugh [lǽf] at : 「〜を笑う」
❖ "See him throw aside ~ "「彼が、己の葬式のために着ていた黒衣を脱ぎ捨てるのを見なさい」。"and hear him ~ "「そして、彼が、死に対して高らかに笑うのを聞きなさい」。彼も、あなたも、死に打ち勝ったのだ。もちろん、エゴに打ち勝ったのである。



The sentence sin would lay upon him he can escape through your forgiveness.
  • sentence [sént(ə)ns] : 「判決、刑罰、処罰、宣告」
  • lay [léi] : 「〜を横たえる、〜を置く」
  • lay upon : 「〜に告げる、知らせる、伝える、〜に課す」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
❖ "The sentence sin would ~ "「罪が、彼の上に加えようとする宣告から、彼は、あなたの赦しを通して、逃れることが出来るのである」。幻想の有罪判決から逃れて、真実の姿、無辜(むこ)なる神の子へ回帰出来るのだ。



This is no arrogance. It is the Will of God. What is impossible to you who chose his will as yours?
  • arrogance [ǽrəg(ə)ns] : 「尊大、横柄、傲慢」
  • will [wíl] : 「意志、精神力、願望、意欲」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない、無理な」
  • chose [t∫óuzn] : 「choose の過去形」
  • choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "This is no ~ "「これは傲慢なことではない」。"It is the Will ~ "「それは、神の意思である」。"What is impossible ~ "「神の意思をあなたの意思として選択したあなたにとって、何が不可能だろうか」。神に不可能がないように、神の意思を自分のものとしたあなたに不可能はない。



What is death to you? Your dedication is not to death, nor to its master.
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、熱心さ、専心」
  • master [mǽstə(r)] : 「主人、家長、指導者、導師」
❖ "What is death ~ "「そんなあなたにとって、死は何だというのか」。"Your dedication ~ "「あなたが専心しているのは死ではなく、またその指導者でもない」。あなたが専心しているのは命であり、命の指導者であるホーリー・スピリットを支持しているではないか。そして、それは神の意思であるのだ。そんなあなたに不可能はないし、当然、死すら存在しない。



When you accepted the Holy Spirit's purpose in place of the ego's you renounced death, exchanging it for life.
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • purpose [pə́ː(r)pəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」
  • renounce [rináuns] : 「放棄する、捨てる、破棄する、断念する、縁を切る」
  • exchange [ikst∫éin(d)ʒ] : 「〜を交換する」
❖ "When you accepted ~ "「あなたが、エゴの目的の代わりに、ホーリー・スピリットの目的を受け入れた時、」"you renounced death ~ "「あなたは、死を放棄し、それを命と交換するのである」。ホーリー・スピリットの目的とは、神の子が、幻想世界を放棄して、実相世界に目覚めること。対して、エゴの目的とは、神の子が、いつまでも幻想世界に拘泥して、神と神の子の分離と、そして、神の子同士の分裂を維持すること。ACIMでは、幻想世界にとどまることが死であり、実相世界に目覚めることが命である。



We know that an idea leaves not its source. And death is the result of the thought we call the ego, as surely as life is the result of the Thought of God.
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜を残す、〜を見捨てる」
  • source [sɔ́ː(r)s] : 「もと、源、起点、原因」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果、成績」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、思想、思考、思索、熟考」
  • surely [∫úə(r)li] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に、必ず」
❖ "We know that an idea ~ "「私たちは、思考が、その源から離れることはないと知っている」。思考には、その氏素性(うじすじょう)が刻まれているのだ。"And death is the result ~ "「死は、私たちがエゴと呼んでいる思考の結果であり、」"as surely as life is ~ "「同様に確実なのは、命は、神の思考の結果なのである」。なぜなら、エゴは死を思考し、神は命を思考しているからだ。エゴは幻想と共にあり、神は実相と共にある。幻想は死であり、実相こそが命なのだ。そして、死は虚偽であり、命が真実なのである。
 
 
 

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