●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-17.IV.14:1 ~ T-17.IV.15:5

14. The other picture is lightly framed, for time cannot contain eternity. There is no distraction here.

  • lightly [láitli] : 「軽く、軽快に、明るく、陽気に、容易に」
  • frame [fréim] : 「〜を額に入」
  • contain [kəntéin] : 「〜を含む、包含する、収容できる」
  • eternity [itə́ː(r)nəti] : 「永遠、無限」
  • distraction [distrǽkʃən] : 「気を散らすこと、気持ちをそらせること」
❖ "The other picture ~ "「他方のホーリー・スピリットの絵は、簡素な額縁に入れられてある」。"for time cannot ~ "「なぜなら、時間は永遠を収めきれないからだ」。額縁は具象であり、その意味では時間と空間に制限された幻想世界の存在体である。一方、ホーリー・スピリットの絵自体は実相世界の実在を象徴したものであるから無時間無空間、永遠性を有する。したがって、無限なるものを有限なるものに収容することは本来不可能なのであって、額縁と言っても、その存在意義はないことがわかっているから、それが絵だとわかるくらいの簡素なもので十分なのだ。その結果、"There is no ~ "「この絵では、(額縁によって)気が散らされることはない」。



The picture of Heaven and eternity grows more convincing as you look at it.
  • grow [gróu] : 「〜の状態になる」
  • convince [kənvíns] : 「確信させる、納得させる、説得する」
  • convincing : 「説得力のある、人を納得させる、信じられる、信服させる」
❖ "The picture of Heaven ~ "「天の王国と永遠性の絵は、あなたがそれを見ているうちに、ますます信じられるものとなる」。ホーリー・スピリットの思考システムは信頼に足るものだとわかってくるのだ。



And now, by real comparison, a transformation of both pictures can at last occur.
  • real [ríː(ə)l] : 「実在的な、実質的な、現実の、実際の」
  • comparison [kəmpǽrisn] : 「比べること、比較、対照」
  • transformation [træ̀nsfə(r)méi∫] : 「変化、変質、変換、変形、変容、転換」
  • both [bóuθ] : 「両方の、双方の」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう、やっと」
  • occur [əkə́ː(r)] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
❖ "And now, by real ~ "「そして、今や、(絵と絵を)実際に比較することで、」"a transformation of both ~ "「両方の絵の変容が、ついに起こるのである」。額縁に気を取られずに、二つの絵自体を比較しながら見れば、それぞれの絵の本質が見えてきて、あなたにとって、両者の絵はその質を変えていく。一方はその化けの皮が剥がされ、他方は真実が明らかになる。



And each is given its rightful place when both are seen in relation to each other.
  • each [íːt∫] : 「各々、それぞれ、めいめい」
  • rightful [ráitfəl] : 「正当な、合法的な」
  • relation [riléi∫n] : 「関係、、つながり、関連、相関」
  • each other : 「お互いに」
❖ "And each is given ~ "「両方の絵が、お互いに関連付けて見られると、各々の絵は、あるべき正しい場所を与えられる」。正しいのか誤りなのか、真実なのか虚偽なのか、関連付けながら二つの絵を見ていくと、エゴの絵は幻想という場所に、ホーリー・スピリットの絵は実相という場所に、それぞれ正しい置き場所を設定することが出来る。



The dark picture, brought to light, is not perceived as fearful, but the fact that it is just a picture is brought home at last.
  • dark [dɑ́ː(r)k] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れて来る」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • fearful [fíə(r)fl] : 「恐ろしい、怖い」
  • fact [fǽkt] : 「事実、現実、真実、実際、真相」
  • bring home : 「痛感させる、正しく理解させる、十分納得させる」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう、やっと」
❖ "The dark picture ~ "「闇の絵も、光の中に持ってくれば、恐ろしいものと知覚されることはない」。"but the fact that ~ "「さらに、それが単なる絵に過ぎないという事実が、ついに正しく理解されるのである」。実相の光に当ててみれば、エゴの額縁はもちろんのこと、絵自体も単なる幻想だと理解されるようになる。



And what you see there you will recognize as what it is; a picture of what you thought was real, and nothing more.
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
❖ 実相的光の中では、"And what you see ~ "「あなたがそこに見るものを、あなたは、ありのままのそれとして認識するだろう」。"a picture of what ~ "「つまり、あなたが実在だと思っていたに過ぎない絵として、それ以上の何ものでもないものとして」。あなたはエゴの描いた絵を真実の実在だと思ってきたが、今やそれが単なる絵、単なる幻想に過ぎないのだと、ありのままに認識することが出来たのである。



For beyond this picture you will see nothing.
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
❖ "For beyond this picture ~ "「この絵の向こう側に、あなたは何も見ることはないのだから」。絵は絵であって、絵の向こう側に何かが隠されているわけではない。エゴの幻想の絵は、その向こうに真実が隠されているなどということは決してない。



15. The picture of light, in clear-cut and unmistakable contrast, is transformed into what lies beyond the picture.
  • clear-cut : 「はっきりした、疑いの余地のない、明確な、明快な」
  • unmistakable [ʌnmistéikəbl] : 「間違いない、間違えようのない、疑う余地のない、明らかな、明白な」
  • contrast [kɑ́ntræst] : 「コントラスト、対照、対比、正反対のもの」
  • transform [trænsfɔ́ː] : 「変形する、変換する」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
❖ "The picture of light ~ "ホーリー・スピリットの「光の絵は、(エゴの絵に対して、)明確で疑いの余地のないコントラストをなして、」"is transformed into ~ "「絵を越えた向こう側にあるものへと変容する」。想念、抽象のホーリー・スピリットの絵は、真実を象徴するものである。したがって、具象の絵の向こう側に、つまり、象徴の向こう側に、あるがままの真実が存在するのである。



As you look on this, you realize that it is not a picture, but a reality.
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "As you look on ~ "「あなたが、この絵を見るにしたがい、」"you realize that ~ "「それは絵でなく、実相であると、あなたは気付くことになる」。絵という域を超えて、実相世界の真実を表していることに気付く。真実を表しているというより、むしろ、真実そのものだ、と言った方がいいかもしれない。



This is no figured representation of a thought system, but the Thought itself. What it represents is there.
  • figure [fígjə(r)] : 「〜を象徴する、〜を図形に表す、図で表す」
  • figured : 「形に作られた、模様のある、画像で示した」
  • representation [rèprizentéi∫n] : 「描写、表示、表現、説明」
  • represent [rèprizént] : 「 〜を表す、描く、描写する、意味する、象徴する」
❖ "This is no figured ~ "「これは、思考システムの、形として表されたものなどではない」。"but the Thought ~ "「思考、そのものなのだ」。"What it represents ~ "「思考が表現するものが、そこにあるのだ」。この絵は、思考システムを説明するために、具象的に表現されたというレベルのものではない。思考システムそのものを、象徴的に描いたものであり、思考システムそれ自体だと思っていい。つまり、思考システムがあなたに語りかけている、その声自体だと思っていいわけだ。



The frame fades gently and God rises to your remembrance, offering you the whole of creation in exchange for your little picture, wholly without value and entirely deprived of meaning.
  • fade [féid] : 「薄くなる、薄れる、あせる」
  • gently [dʒéntli] : 「静かに、優しく、穏やかに」
  • rise [ráiz] : 「立ち上がる、起立する、昇る」
  • remembrance [rimémbr(ə)ns] : 「記憶、思い出、回想」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • whole [hóul] : 「全部、全体」
  • creation [kriéi∫n] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • exchange [ikst∫éin(d)ʒ] : 「換えること、交換」
  • in exchange for : 「〜と引き換えに、〜と交換に、〜の代わりに 」
  • wholly [hóu(l)li] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価、重要性」
  • entirely [entáiə(r)li] : 「全く、完全に、全体に、」
  • deprive [dipráiv] : 「奪う、取り上げる、剥奪する」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
❖ "The frame fades gently ~ "「額縁は穏やかに色あせていき、あなたの記憶の中に神の思い出が蘇る」。"offering you the whole ~ "分詞構文、付帯状況、「完全に価値を失い、全く意味を奪われた、あなたの小さな絵の代わりに、(思い出された神は) 創造の全体をあなたに差し出してくれるのである」。"your little picture"「あなたの小さな絵」とは、エゴの絵のこと。"whole of creation"「創造の全体」とは、「真実の全体」と考えていいだろう。あなたが創造した美、愛、喜び、真理、等々を、何一つ欠けることなく、あなたに与えてくれる、つまり、思い出させてくれる、といった意味合いであろう。あなたが神の子として、神と共にあった時代には、あなたは自由に創造していたのだ。しかし、神から分離した後は、神の子はその創造を忘れ去ってしまった。今、神が思い出される時、神はかつての神の子の創造性をも思い出させてくれるのだ。
 
 
 

Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp