●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-17.IV.10:1 ~ T-17.IV.11:8

10. That is why the holy instant is so important in the defense of truth.

  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • important [impɔ́ː(r)t(ə)nt] : 「重要な、重大な、大切な」
  • defense [diféns] : 「防衛、防御」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "That is why ~ "「これが、聖なる瞬間が、真実を守るためにいかに重要であるかの理由である」。額縁という催眠的なきらびやかさに騙されて、幻想の中に埋没するのを阻止するのが、実相世界への目覚めを誘う聖なる瞬間である。



The truth itself needs no defense, but you do need defense against your acceptance of the gift of death.
  • need [níːd] : 「 〜する必要がある、〜を必要とする」
  • against [əgénst] : 「〜に逆らって、〜にそむいて、反抗して」
  • acceptance [əksépt(ə)ns] : 「受け入れること、受け取ること、承諾、承認」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、死者」
❖ "The truth itself ~ "「真実自体は、守られる必要はない」。"but you do need ~ "「しかし、あなたは、死の贈り物の受け取りに対して、守られる必要があるのだ」。実相世界の真実は永遠不変性を有し、破壊されることも消滅させられることもない。したがって、取り立てて守らねばならないものではない。しかし、幻想に騙される可能性のあるあなたには、幻想に対して守られる必要がある。ホーリー・スピリットが守ってくれるだろう。



When you who are truth accept an idea so dangerous to truth, you threaten truth with destruction.
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • dangerous [déin(d)ʒ(ə)rəs] : 「危険な、物騒な」
  • threaten[θrétn] : 「〜を脅す、脅迫する、〜の恐れがある」
  • destruction [distrʌ́k∫n] : 「破壊、破滅、破棄」
❖ "When you who ~ "「真実であるあなたが、真実に対してとても危険な思考を受け入れるとき、」"you threaten truth ~ "「あなたは、真実を破壊する恐れがあるのだ」。真実であるあなたが、危険なエゴの思考システムを受け入れるなら、あなたは真実なるホーリー・スピリットの思考システムを破壊しかねない。真実自体が破壊されるのではない。それは不可能だ。そうではなく、真実に対するあなたの信頼が破壊されるのである。



And your defense must now be undertaken, to keep truth whole.
  • undertaken [ʌ̀ndə(r)téikn] : 「undertakeの過去分詞」
  • undertake [ʌ̀ndə(r)téik] : 「引き受ける、始める、〜に着手する、〜に取り掛かる」
  • keep [kíːp] [SVOC] : 「〜の状態にしておく」
  • whole [hóul] : 「壊れていない、損傷のない、無傷の、完全な、全体の」
❖ "And your defense ~ "「(虚偽に対する)あなたの守りは、今、始められなくてはならない」。"to keep truth ~ "「真実を完全なままに保つために」。幻想から脱し、実相に目覚める瞬間、聖なる瞬間を実現するときは今しかない。聖なる瞬間をホーリー・スピリットに求めるべきだ。



The power of Heaven, the love of God, the tears of Christ, and the joy of his eternal Spirit are marshalled to defend you from your own attack.
  • tear [tíər] : 「涙、涙液」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • eternal [itə́ː(r)nl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の」
  • marshal [mɑ́ː(r)∫l] : 「〜を配列させる、整列させる、並ばせる、〜を先導する、導く」
  • defend [difénd] : 「〜を守る、防衛する」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
❖ "The power of ~ "「天の王国のパワー、神の愛、キリストの涙、そして、キリストの永遠のスピリットの喜びが、あなたが自分自身を攻撃することから守るために、動員させらるのだ」。あなたが自分自身を攻撃するとは、幻想世界で自己破壊する、ということ。エゴの思考システムの最終章はあなたの磔刑であり、あなたが自己を破壊することなのだ。それを、神、キリスト、ホーリー・スピリットが守ってくれる。



For you attack Them, being part of Them, and They must save you, for They love Themselves.
  • part [pɑ́ː(r)t] : 「一部、部分」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "For you attack ~ "「なぜなら、(あなたが自分自身を攻撃するとは、) あなたが彼らを攻撃することであり、」"being part of ~ "分詞構文、理由、「あなたは彼らの一部であるので、」"and They must ~ "「彼らはあなたを助けなくてはならないからだ」。"for They love ~ "「なぜなら、彼らは彼ら自身を愛しているからだ」。神と神の子とキリスト(ホーリー・スピリット)は三位一体として、本来単一の存在である。したがって、神の子であるあなたが自己破壊に向かうことは、神やキリスト(ホーリー・スピリット)の破壊に向かうことと等しいのだ。神やキリストは、もちろんあなたを愛しているから、あなたを救おうとするのだが、彼ら自身を愛しているからこそ、あなたを救うのだと言い直してもいい。一元論世界では、誰が誰をという区別を厳密につけることは出来ない。あなたが神を愛すことはあなたがあなた自身を愛すことであり、あなた自身を愛すことは神を愛すことである。



11. The holy instant is a miniature of Heaven, sent you from Heaven. It is a picture, too, set in a frame.
  • miniature [míniət∫ə(r)] : 「縮小図、細密画、ミニチュア」
  • sent [sént] : 「send の過去・過去分詞形」
  • send [sénd] : 「送る、発送する、届ける」
❖ "The holy instant is ~ "「聖なる瞬間は、天の王国の縮図である」。"sent you from ~ "分詞構文、先頭に"being"を補うといい、単純接続、「そして、聖なる瞬間は、天の王国からあなたに届けられたものなのだ」。"It is a picture ~ "「聖なる瞬間もまた、額縁に収められた絵なのである」。額縁に収められた絵とは言っても、特別な関係性と異なる点は、聖なる瞬間は実在の真実であることだ。したがって、額縁に意味はない。



Yet if you accept this gift you will not see the frame at all, because the gift can only be accepted through your willingness to focus all your attention on the picture.
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること」
  • focus [fóukəs] : 「〜の焦点を…に合わせる、〜を焦点に合わせる、集中させる」
  • attention [ətén∫n] : 「注意、留意、注目」
❖ 額縁に収められた絵とは言え、"Yet if you accept ~ "「しかし、もしあなたが、この贈り物(聖なる瞬間)を受け入れるなら、あなたは額縁を見ることはまったくないだろう」。"because the gift can ~ "「なぜなら、贈り物の聖なる瞬間は、あなたが絵だけに注意を注ぎたいと思う意思を通してのみ、受け入れら得るからだ」。真実の実在である絵、それ自体にあなたの注意が向くので、額縁など目に入らない。



The holy instant is a miniature of eternity. It is a picture of timelessness, set in a frame of time.
  • eternity [itə́ː(r)nəti] : 「永遠、無限」
  • timelessness [táimlisnəs] : 「無時間性、非時間」
❖ "The holy instant is ~ "「聖なる瞬間は、永遠性の縮図である」。"It is a picture of ~ "「それは、無時間という絵であり、」"set in a frame ~ "「時間という額縁にセットされている」。聖なる瞬間は、実相世界への目覚めの瞬間である。真実であり、実相である。したがって、永遠不変性を有し、無時間無空間の事象なのだ。ただし、幻想世界から実相世界への橋渡しの部分であり、その意味では、時間という枠組みの中における(set in a frame of time)、無時間的事象(picture of timelessness)である。



If you focus on the picture, you will realize that it was only the frame that made you think it was a picture.
  • focus on : 「 〜に焦点を合わせる、〜に重点的に取り組む、〜に集中する」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • make : 「〜に〜させる」
❖ "If you focus on ~ "「もしあなたが、絵に焦点を合わせるなら、」聖なる瞬間だけに集中するなら、"you will realize that ~ "「あなたはthat以下に気付くだろう」。"that it was only ~ "強調構文、「あなたに、それが絵だと思わせるものは、額縁だけだ」と気付くだろう。実相世界は、完全な想念、抽象の世界であるから、実相世界の光景は具象的でない。しかし、実相世界の抽象化された想念は、それを象徴する光景を具象的に描いて見せることは可能だ。したがって、本文は、あなたの目の前に展開する聖なる瞬間という光景は、実相世界への目覚めを象徴する具象的表現なのだ、という意味合いになる。額縁のおかげでそれが絵だと認識されるが、聖なる瞬間という絵は単なる絵にとどまらず、実在する真実そのものだ、というニュアンス。



Without the frame, the picture is seen as what it represents.
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く、描写する、意味する、象徴する、示す」
❖ "Without the frame ~ "「額縁がなければ、」"the picture is ~ "「絵は、それが象徴するものとして、見られるのだ」。聖なる瞬間を額縁に収めて眺めれば、光輝く美しい光景として見られるだろうが、額縁を外して、聖なる瞬間そのものを眺めれば、実相世界への目覚めを象徴した光景なのだということが見えてくるだろう。むしろ、実相世界そのものを象徴している光景と考えた方がいいかもしれない。



For as the whole thought system of the ego lies in its gifts, so the whole of Heaven lies in this instant, borrowed from eternity and set in time for you.
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • borrow [bɔ́(ː)rou] : 「〜を借りる、借用する」
❖ "For as the whole ~ "「なぜなら、エゴの思考システム全体が、エゴの贈り物の中に存在するように、」"so the whole of Heaven lies ~ "「天の王国全体は、この聖なる瞬間に存在するのだ」。"borrowed from eternity ~ "分詞構文、先頭に"being"を補うといい、付帯状況、「永遠性から借り出され、あなたのために時間という枠組みにセットされたものなのである」。あなたはまだ幻想世界にとどまっているので、永遠性が完全には理解できない。そこで、天の王国の永遠性を時間という枠組みの中に展開してあなたに示してくれるわけだ。それが、聖なる瞬間だということ。聖なる瞬間が、永遠なる天の王国を象徴してしていることになるのだ。聖なる瞬間という絵は、天の王国を象徴して描かれているわけだ。そこには、永遠性、無時空性、創造性、愛、喜び、平和、慈しみ、美、等々が表現されているのである。
 
 
 

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