●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-16.V.17:1 ~ T-16.VI.1:7

17. This year is thus the time to make the easiest decision that ever confronted you, and also the only one.

  • easy [íːzi] : 「たやすい、やさしい、容易な、簡単な」
  • decision [disíʒ(ə)n] : 「解決、決定、決意、決心」
  • confront [kənfrʌ́nt] : 「直面する、対決させる」
❖ "This year is thus ~ "「このように、今年こそは〜する時である」。"to make the easiest ~ "「あなたがずっと直面してきた、そしてまた唯一の、最も簡単な決定をする」時である。特別な関係性の中で眠り込んでいた状態から目を覚まし、幻想世界の虚偽を看破して実相世界へと羽ばたく決定をするべき時だ。それはいつか必ずしなくてはならない決定であり、一番大切な決定である。しかし、目の前の真実をありのままに認めることであるから、実は、最も簡単な決定でもある。しかも、ホーリー・スピリットがあなたの手助けをしてくれるはずだ。



You will cross the bridge into reality simply because you will recognize that God is on the other side, and nothing at all is here.
  • cross [krɔ́(ː)s] : 「〜を横断する、渡る」
  • bridge [brídʒ] : 「橋、橋梁、桟橋、掛け橋」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • simply [símpli] : 「簡単に、造作なく、たやすく」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • side [sáid] : 「側面、辺、側、面」
❖ "You will cross the bridge ~ "「あなたは掛け橋を渡って実相世界へと入って行くだろう」。"simply because ~ "「理由はとても簡単で、掛け橋の向こう側には神がおり、こちら側には全く何もないと、あなたは認識するだろうからだ」。眠り(幻想)から目覚めれば、今まで存在していると思っていた物質も空間も時間も、実は存在していないものだったのだと認識する。まさに、夢が醒めるのである。そして、目の前の掛け橋の向こうには実相世界が広がっており、そここそが存在のすべてだと認識する。実相世界では、神が、神の子の帰りを今か今かと待っている。



It is impossible not to make the natural decision as this is realized.
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • natural [nǽt∫(ə)r(ə)l] : 「自然な、普通の、ありのままの」
  • decision [disíʒ(ə)n] : 「解決、決定、決意、決心、決議」
❖ "It is impossible not ~ "ここは"It ~ to ~ "の構文、「このことが認識されるので、自然な決定をしないことの方が不可能なのだ」。幻想世界から目覚めて、実相世界へと掛け橋を渡ろうとする決定は、実は極く自然のことである。なぜなら、あなたは実相世界で創造された(生まれた)のであり、いわば、故郷へ帰ることなのだから。これほど自然なことがあるだろうか。
 
 
 
 
 
VI. The Bridge to the Real World
実相世界への掛け橋



1. The search for the special relationship is the sign that you equate yourself with the ego and not with God.
  • search [sə́ː(r)t∫] : 「捜す、捜索する、探索する、検索する」
  • search for : 「〜を捜し求める」
  • sign [sáin] : 「表れ、兆し、兆候、印」
  • equate [ikwéit] : 「 〜を同等と見なす、〜と同一視する」
  • equate A with B : 「AをBと同等と見なす、同等として扱う」
❖ "The search for ~ "「特別な関係性を追い求めることは、あなたがあなた自身をエゴと同一視し、神と同一視していない表れである」。「特別な関係性を追い求めること」とは、幻想世界で眠り続けようとすること。実相世界に目覚めようとしない行為はエゴに利する。それ以上に、エゴと自分を同一視することだとさえ言える。



For the special relationship has value only to the ego. To the ego, unless a relationship has special value it has no meaning, for it perceives all love as special.
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
❖ "For the special relationship ~ "「なぜなら、特別な関係性は、エゴにとってのみ、価値があるからだ」。あなたが実相世界に目覚めてしまったら、幻想は消滅し、同時にエゴも消滅してしまう。したがって、あなたが特別な関係性の中で幻想に溺れていることは、エゴにとって非常に価値のあることだ。"To the ego, unless ~ "「エゴにとっては、関係性が特別な価値を持っていない限り、その関係性は意味がないのである」。"special value"「特別な価値」とは、あなたを実相世界に目覚めさせないという、まるで麻酔剤か麻薬のような価値のこと。



Yet this cannot be natural, for it is unlike the relationship of God and His Son, and all relationships that are unlike this one must be unnatural.
  • natural [nǽt∫(ə)r(ə)l] : 「自然な、普通の、ありのままの」
  • unlike [ʌnláik] : 「似ていない、異なっている」
  • unnatural : 「不自然な、自然に反する、不思議な、異常な」
❖ "Yet this cannot be ~ "「しかし、これは自然なことであるはずがない」。"for it is unlike ~ "「なぜなら、特別な関係性は、神と神の子の関係性に似ていないからだ」。"and all relationships that ~ "「そして、神と神の子の関係性に似ていない関係性のすべては、不自然なのである」。神の子は実相世界に回帰し、その天の王国において、神の愛と神の子の愛、そして、ホーリー・スピリットの愛の3つが融合し、分かち合われ、単一の愛として拡張増大していく。三位一体となって、愛は実相世界を満たすのである。こういう神と神の子の関係性こそが、実相世界の真実なる関係性であるわけだ。ここでは、拡張増大する単一の愛は、もちろん、単一であるから特殊性を持たない。純粋な完全平等の愛である。一元論世界の単一愛は、神の愛と呼ばれるものであって、当然、憎悪や嫉妬といった愛の対極概念を持たない。全くピュアーな愛である。光そのものと言っていい。だから、神の子を光の子とも呼ぶのである。



For God created love as He would have it be, and gave it as it is.
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、〜を創り出す」
  • have : 「〜に〜させる」
❖ "For God created love ~ "「なぜなら、神は愛を、神がそうあらしめたいと思うままに、創造したからであり、」"and gave it ~ "「その愛を、そのままに、与えたからである」。実相世界の純粋な愛の属性は、つまり、神の意思そのままなのだ。したがって、愛とは神の意思である、と言ってもいい。実相世界は想念の世界であり、神の意思が神そのものであると言ってもいいわけで、したがって、神は愛そのものである。もはや、愛や意思や神に区別がないのだ。一元論世界の必然である。いや、むしろ、愛や意思や神に区別がないという事実を、単に一元論と呼んでいるに過ぎない。



Love has no meaning except as its Creator defined it by His Will. It is impossible to define it otherwise and understand it.
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • define [difáin] : 「〜を定義する、決める、規定する」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • will : 「意思、意欲、意志、精神力」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • otherwise [ʌ́ðə(r)wàiz] : 「別なふうに、違ったふうに」
  • understand [ʌ̀ndə(r)stǽnd] : 「理解する、了解する、納得する」
❖ "Love has no meaning ~ "「愛は、その創造主である神が、神の意思で定義したこと以外に、何の意味ももたない」。"It is impossible ~ "ここは"It ~ to ~ "の構文、「神と違う内容に愛を定義し、それを理解することなど、不可能なのだ」。エゴは神と全く異なった愛の定義をしているではないか、それは可能なのだ、と言われるかもしれない。しかし、エゴが愛と思っているものは、神による愛の定義と異なっているゆえに、それは愛ではないのだ。愛のように見えて、まったく愛と異なるもの。偽りの愛、とはそういうことである。
 
 
 

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