●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-16.II.8:1 ~ T-16.II.9:10

8. Do not interpret against God's Love, for you have many witnesses that speak of it so clearly that only the blind and deaf could fail to see and hear them.

  • interpret [intə́ː(r)prət] : 「解釈する、解明する、説明する」
  • against [əgénst] : 「〜に反対して、〜に逆らって、〜にそむいて、反抗して」
  • witness [wítnəs] : 「目撃者、証人、証拠、証言」
  • speak of : 「〜を口にする、〜のことを話す」
  • clearly [klíə(r)li] : 「はっきりと、疑いもなく、明らかに、明瞭に」
  • blind [bláind] : 「目の不自由な、目の見えない、盲目の」
  • deaf [déf] : 「聴覚障害のある、耳が聞こえない、耳が不自由である」
  • fail [féil] :「機能しなくなる、役に立たなくなる」
  • fail to : 「〜しない、〜しそこなう、〜できない」
❖ "Do not interpret ~ "「神の愛に反して、解釈するようなことはしてならない」。"for you have many ~ "「なぜなら、あなたには〜のような証人がいっぱいいるのだから」。"that speak of it so ~ "ここは" so ~ that ~ "の構文、「神の愛をあまりに明確に話すので、目の見えない者、聞こえない者だけが、それを見ることも聞くことも出来ない」そんな証言をする証人があなたにはいっぱいいる。ここは後ろから訳すると意味が通じやすいだろう。目が見え、耳が聞こえるなら、はっきりと見え、そしてはっきりと聞こえる、そんな証言をしてくれる者があなたにはいっぱいいる、ということ。何を証言するのかというと、神の愛の存在、その大きさ広さ深さ、である。そんな状況下で、物事に対して、神の愛に反するような解釈をしてはならない。では、神の愛に反するとはどういうことだろう。神の愛をあなたに知らしめてくれるのはホーリー・スピリットであるから、ホーリー・スピリットの思いに反するようなことはするな、という意味合いになる。あなたの心の正しい部分を司っているのがホーリー・スピリットであるから、結局、あなたの正しい心に反することはするな、という意味合いになる。あなたの心が正しくないと思うことをすれば、それは神の愛に反することをしたことになる。



This year determine not to deny what has been given you by God, for that is the only reason He has called to you.
  • determine [ditə́ː(r)min] : 「決心する、決定する」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
❖ "This year determine ~ "「今年こそ、神によってあなたに与えられたものを拒絶しないと決心しなさい」。"for that is the only ~ "「なぜなら、神があなたを呼んだ理由は、ただそれだけなのだから」。"what has been given you by God"「神によってあなたに与えられたもの」とは何だろうか? 神の愛もしかり。神の子として神から継承した神の属性もしかり。もっと具体的には、神があなたに補佐役として与えてくれたホーリー・スピリットもその通りだと言える。したがって、今年こそは、ホーリー・スピリットの指導を拒絶せずに、教えに従う決心をしなさい、ということ。



His Voice has spoken clearly, and yet you have so little faith in what you heard, because you have preferred to place still greater faith in the disaster you have made.
  • spoken [spóukn] : 「speak の過去分詞形」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること」
  • have faith in : 「〜を信用する、〜を信頼する、〜を信じている」
  • heard [hə́ː(r)d] : 「hear の過去・過去分詞形」
  • prefer [prifə́ː(r)] : 「〜を好む、むしろ〜の方を好む、〜の方を選ぶ」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • great [gréit] : 「大きい、大きな、巨大な」
  • disaster [dizǽstə(r)] : 「災害、天災、災難、大きな不幸、大失敗、最悪のこと」
❖ "His Voice has ~ "「神の声は明確に話すのだが、」"and yet you have ~ "「あなたは、あなたが耳にしたことをほとんど信じていない」。"His Voice"「神の声」と訳したが、神は直接あなたと話しをすることはないので、神の代弁者であるホーリー・スピリットの声と考えた方がより正確だろう。"because you have preferred ~ "「なぜなら、あなたは、あなたが作った災難の方により大きな信頼を置く方を好んでしまうからだ」。"the disaster you have made"「あなたが作った災難」とは何か? あなたが、この幻想世界で出くわす様々な災い、不幸、死、病、苦しみ、孤独、等々と考えていいだろう。本来、これらもすべて幻想であり、あなたの心が勝手に錯覚した(作った)ものである。しかし、あなたには、幻想であるそれらの方が実在に思えてしまうのだ。幻想を信じる方を選んでしまうのである。



Today, let us resolve together to accept the joyful tidings that disaster is not real and that reality is not disaster.
  • resolve [rizɑ́lv] : 「〜を決心する、決意する、決定する」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • joyful [dʒɔ́ifl] : 「うれしい、うれしそうな、楽しい、喜んでいる」
  • tidings [táidiŋz] : 「便り、通知」
  • real [ríː(ə)l] : 「実在的な、実質的な、現実の、実際の、本物の」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "Today, let us resolve ~ "「今日こそ、一緒に、〜という嬉しい知らせを受け入れる決心をしよう」。"that disaster is not ~ "「災難は実在せず、実相は災難でない」という嬉しい知らせを受け入れる決心をしよう。嬉しい知らせをくれるのはホーリー・スピリットである。あるいは、実相に目覚めたあなたにもたらせる福音と考えてもいい。



Reality is safe and sure, and wholly kind to everyone and everything.
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、安泰で」
  • sure [∫úə(r)] : 「信頼できる、当てになる」
  • wholly [hóu(l)li] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • kind [káind] : 「優しい、親切な、いたわる」
❖ "Reality is safe ~ "「実相は、すべての人、すべてのものに対して、安全であり、信頼に足り、そして優しいのである」。したがって、そういう性質を持たないものはすべて幻想である。災い、不幸、死、病、苦しみ、孤独、等々は幻想、錯覚、夢に過ぎない。



There is no greater love than to accept this and be glad. For love asks only that you be happy, and will give you everything that makes for happiness.
  • glad [glǽd] : 「満足して、うれしく思う、喜ばしい」
  • ask [ǽsk] : 「〜を求める、〜を頼む」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
❖ "There is no greater ~ "「これを受け入れ、喜ぶ以上に、大きな愛はない」。実相世界は、あなたに平和と愛と喜びと安全、等々をもたらしてくれる。それを計らった神の愛は偉大である。"For love asks only ~ "「なぜなら、愛は、あなたが幸せであることだけを求めるからであり、」"and will give you ~ "「あなたに、幸せにしてくれるあらゆるものを与えてくれるからだ」。神はあなたの幸せだけを望んでいる。あなたが幸せになるなら、神はあなたに何でも与えてくれる。では、幸せになるためにお金を沢山くれ、とあなたは言うかもしれない。しかし、神はあなたにお金を与えることはしない。幸せはお金で買えないことを知っているからだ。名誉も地位も権力も、したがって、幸せのために神があなたに与えるものではない。



9. You have never given any problem to the Holy Spirit He has not solved for you, nor will you ever do so.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • problem [prɑ́bləm] : 「問題、課題、疑問、難問、難題」
  • solve [sɑ́lv] : 「解く、解決する」
❖ "You have never ~ "直訳すると、「ホーリー・スピリットがあなたのために解くことが出来ないような問題を、あなたがホーリー・スピリットに与えたことはなかった」。つまり、あなたがホーリー・スピリットに問題を預けると、ホーリー・スピリットは必ずその問題を解決してくれたということ。"nor will you ~ "直訳すると、「そして、今後も、あなたはそうしないだろう」。つまり、今後も、あなたがホーリー・スピリットに問題を預けると、ホーリー・スピリットは必ずその問題を解決してくれるだろう、ということ。



You have never tried to solve anything yourself and been successful.
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
  • solve [sɑ́lv] : 「解く、解決する」
  • successful [səksésfl] : 「成功した、うまくやる、成功する」
❖ "You have never tried to ~ "「あなたは、あなた一人で何かを解決しようとしてみて、成功したことはない」。ホーリー・スピリットの助けを借りずに問題を解決しようとしても、成功しないのである。



Is it not time you brought these facts together and made sense of them?
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れてくる」
  • fact [fǽkt] : 「事実、現実、真実、実際、真相」
  • together [təgéðə(r)] : 「一緒に、同時に」
  • make sense of : 「〜の意味を理解する」
❖ "Is it not time you ~ "「これらの事実を一緒にして、それらの意味を理解してもいい頃ではないだろうか」。"brought"と"made"が過去形であるのは、この文章が仮定法過去であるからだ。仮定法といっても、いつもいつも仮定をするわけではない。発言者の想念が込められたときに使う法であって、仮定法と言うより叙想法と呼んだ方が事情をよく表している。したがって、この文章は、発言者のイエスが、心からあなたに、事実を統合してその意味を理解してほしいと願っていることが表されている。



This is the year for the application of the ideas that have been given you.
  • application [æ̀plikéi∫n] : 「適用、応用、活用、利用」
  • idea [aidíːə] : 「考え、着想、アイデア、発想」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
❖ "This is the year for ~ "「今年は、あなたに与えられた思考を活用してみる一年である」。"the ideas that have been given you"「あなたに与えられた考え」とは、ホーリー・スピリットが与えてくれた思考で、今年こそ、ホーリー・スピリットの思考システムを採用せよ、ということ。



For the ideas are mighty forces, to be used and not held idly by.
  • mighty [máiti] : 「強力な、力のある、巨大な、重大な」
  • held [héld] : 「hold の過去形」
  • hold [hóuld] : 「とどめておく、〜の状態にしておく」
  • idly [áidli] : 「何もしないで、怠けて、無為に、ぼんやり」
❖ "For the ideas are ~ "「なぜなら、思考は強力な力であって、使わずに無為にとっておくべきものではないからだ」。ホーリー・スピリットの思考システムは、活用して初めて強力な威力を発揮する。したがって、ホーリー・スピリットの思考システムを採用しただけでは不十分であり、積極的に活用することを志さなければならない。



They have already proved their power sufficiently for you to place your faith in them, and not in their denial.
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜であると分かる、立証する」
  • sufficiently [səfí∫ntli] : 「十分に、足りて」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、自信、信念、確信」
  • denial [dinái(ə)l] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
❖ "They have already proved ~ "「思考はすでに、思考の持っているパワーを十分に証明した」。"for you to place your faith ~ "「あなたが思考に信頼こそ置け、否定してはいけない」というほどのパワーを持っていることを証明した。ホーリー・スピリットの思考システムに則った思考は、あなたにとって信頼のおけるものであり、否定すべきものでないとあなたには十分わかったはずだ。



This year invest in truth, and let it work in peace. Have faith in Him Who has faith in you.
  • invest [invést] : 「金を使う、投資する」
  • invest in : 「〜に投資する」
  • work [wə́ː(r)k] : 「うまくいく、功を奏する」
  • in peace : 「平和に、平安に、安らかに、安心して、無事に」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、自信、信念、確信」
❖ "This year invest ~ "「今年は真実に投資し、平和のうちに真実が成就するようにしなさい」。"Have faith in ~ "「あなたを信頼しているホーリー・スピリットを、あなたも信頼しなさい」。



Think what you have really seen and heard, and recognize it. Can you be alone with witnesses like these?
  • really [ríː(ə)li] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に、真に」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • heard [hə́ː(r)d] : 「hear の過去・過去分詞形」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • witness [wítnəs] : 「目撃者、証人、証拠、証言」
❖ "Think what you ~ "「あなたが実際何を見、何を聞いたか考え、それを認めなさい」。ここでは、肉体的な目で見、耳で聞いたものを言っているのではない。"really"「実際に」とは、実相的にという意味合いで、簡単に言えば、心の目で見、心の耳で聞いたものということだ。つまり、実相世界で見たこと、実相世界で聞いたことをきちんと受け入れなさい、という意味である。"Can you be alone ~ "「このような証人がいるというのに、あなたは独りぼっちでいれるだろうか」。あなたが心の目と耳で見聞きしたものは、実相世界の実在である。あなたは実在の愛や喜びや平和に囲まれて存在している。ホーリー・スピリットやキリストや、そして神の愛に包まれて生きている。それなのに、自分が分離し孤立した存在だなどと思う必要はさらさらない。
 
 
 

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