●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-15.I.1:1 ~ T-15.I.2:9

A Course in Miracles
 
 
 
Text - Chapter 15
 
 
 
The Holy Instant
聖なる瞬間
 
 
 
I. The Two Uses of Time
時間の二つの使い方
 
 
1. Can you imagine what it means to have no cares, no worries, no anxieties, but merely to be perfectly calm and quiet all the time?
  • imagine [imǽdʒin] : 「想像する、思う、心に描く、推測する」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • care [kéə(r)] : 「心配、苦労」
  • worry [wə́ːri] : 「不安、心配、気掛かり、気苦労、懸念、憂慮」
  • anxiety [æŋzáiəti] : 「心配、不安、懸念、切望、渇望」
  • merely [míə(r)li] : 「ただ単に、単に」
  • perfectly [pə́ː(r)fik(t)li] : 「 完全に、完璧に」
  • calm [káːm] : 「静けさ、冷静、落ち着き、平穏」
  • quiet [kwáiət] : 「静けさ、静寂、静穏、平穏、閑静」
  • all the time : 「その間ずっと、四六時中、ひっきりなしに」
❖ "Can you imagine what it ~ "「心配も気掛かりなことも不安もなく、ただ完全に平穏で常に静寂でいることが何を意味しているか、あなたに想像できるだろうか」。実相世界の心の平和を知らないあなたには、真の静寂は想像すら出来ないであろう。



Yet that is what time is for; to learn just that and nothing more.
  • learn [lə́ː(r)n] : 「 〜を学ぶ、〜を知る、分かる、悟る」
❖ "Yet that is what ~ "「しかし、それこそ、時間が何のためにあるかという理由である」。つまり、"to learn just that ~ "「それを学ぶためであり、それ以上のことではない」。心の真の平和を自分のものとするために時間はある。それ以上の宝物はない。心の平和を得るためとは、結局、実相世界に回帰することを意味している。実相世界にこそ、真の心の平和はあるのだから。実相世界には、完璧な平穏と完璧な静寂が実在するのである。心に不安や懸念が渦巻くのは、変化流動する幻想世界に住んでいるからであり、永遠不変の実相世界では心も永遠に変化しないのだ。その意味で、心は静謐を保つのである。



God's Teacher cannot be satisfied with His teaching until it constitutes all your learning.
  • satisfy [sǽtisfài] : 「 〜を満足させる、納得させる、満たす、充足させる」
  • be satisfied with : 「〜に満足している、〜で満たされる」
  • until [ʌntíl] : 「〜する時まで、〜までは…しない」
  • constitute [kánstət(j)ùːt] : 「〜の構成要素となる、〜を構成する」
  • learning [lə́ː(r)niŋ] : 「習うこと、学ぶこと、学習、学問、学識」
❖ "God's Teacher cannot ~ "「神が遣わした師は、その教えがあなたの学びのすべてとなるまで、教えることに満足することは出来ない」。"God's Teacher"「神が遣わした師」とは、もちろん、ホーリー・スピリットのこと。あなたが、時にはホーリー・スピリットの教えを学び、また時にはエゴの教えに傾く、というようなことでは、ホーリー・スピリットは自分の教えを十分に潔(いさぎよ)しとはしない。あなたが完全にホーリー・スピリットの教えだけを受け入れることを切に望んでいるのである。



He has not fulfilled His teaching function until you have become such a consistent learner that you learn only of Him.
  • fulfill [fulfíl] : 「実行する、遂行する、成就する、果たす、全うする、満たす、満足させる」
  • function [fʌ́ŋ(k)∫n] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • consistent kənsíst(ə)nt] : 「一貫性のある、矛盾のない、筋の通った」
  • learner [lə́ːrnər] : 「学習者、初学者」
❖ "He has not fulfilled ~ "「ホーリー・スピリットは、あなたが〜しない限り、教えるという役割を果たしてしまったとは言えない」。"until you have become ~ "ここは"~ such ~ that ~ "の構文、「あなたが首尾一貫した学び手となり、ホーリー・スピリットからだけ学ぶ」ようにならない限り、役割を果たしてしまったとは言えない。あなたがエゴに目移りするうちは、ホーリー・スピリットは役割を果たしたとは考えないのである。



When this has happened, you will no longer need a teacher or time in which to learn.
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する」
  • no longer : 「もはや〜でない」
❖ "When this has ~ "「このことが起きれば、」このこととは、あなたが一貫性のある学び手となり、ホーリー・スピリットからだけ学ぼうとすること。"you will no longer ~ "「あなたはもはや師も、学ぶための時間も必要でなくなるだろう」。あなたに叡智が蘇ってくるので、叡智があなたにすべてを教えてくれることになる。叡智は実相世界の実在であるから、時間から完全にフリーである。叡智をもったあなたは、ホーリー・スピリットと同様、時間という枠組みから開放されるのである。



2. One source of perceived discouragement from which you may suffer is your belief that this takes time, and that the results of the Holy Spirit's teaching are far in the future.
  • source [sɔ́ː(r)s] : 「もと、源、起点、原因」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • discouragement [diskə́ːridʒmənt] : 「落胆、がっかりさせること、支障、意気阻喪」
  • suffer [sʌ́fə(r)] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
  • suffer from : 「〜に苦しむ、〜を患う、〜に悩まされる」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信用、信頼、信仰、信条」
  • take time : 「時間を取る、時間がかかる」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果」
  • far [fáː(r)] : 「遠い、遠くへの」
  • future [fjúːt∫ə(r)] : 「未来、将来、今後、先行き」
  • in the future : 「将来に」
❖ "One source of perceived ~ "「あなたが思い煩うであろう、知覚され得る落胆の原因の一つは、」"your belief that ~ "「あなたがthat以下を信じていることである」。"that this takes ~ "「この首尾一貫した学びには時間がかかり、」"and that the results of ~ "「ホーリー・スピリットの教えの結果は、将来の遠くにある」とあなたが信じていることである。それがあなたの落胆の原因になっている。あなたの時間のとらえ方とホーリー・スピリットの時間のとらえ方は異なるので、心配するには及ばぬ。



This is not so. For the Holy Spirit uses time in His Own way, and is not bound by it.
  • use [júːz] : 「使う、利用する、生かす、働かせる」
  • in one's own way : 「それなりに、それ相当に、独自の、自分なりのやり方で」
  • bound [báund] : 「bind の過去・過去分詞形」
  • bind [báind] : 「〜を縛る、結び付ける、〜を束縛する、拘束する」
❖ "This is ~ "「そんなことはない」。"For the Holy Spirit ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットは独自の時間の利用法があり、」"and is not bound ~ "「時間に縛られているわけではないからだ」。実相世界に住むホーリー・スピリットは時間を持たない。無時間の世界に住んでいる。しかし、時間のある幻想世界に住むあなたを手助けするために、あえて時間を利用するのである。ホーリー・スピリットは時間に縛られていないが、逆に、時間をうまく利用してあなたの学びに役立てようと工夫するのである。



And all the waste that time seems to bring with it is due but to your identification with the ego, which uses time to support its belief in destruction.
  • waste [wéist] : 「浪費、無駄、消耗、衰弱」
  • bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
  • due [d(j)úː] : 「正当な、当然の、十分な」
  • due to : 「〜が原因で、〜に起因して、〜のせいで、〜によって」
  • identification [aidèntəfikéi∫n] : 「同一化、同定、同一であることの確認」
  • support [səpɔ́ː(r)t] : 「〜を支える、支援する、援助する、支持する」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信用、信頼、信仰、信条」
  • destruction [distrʌ́k∫n] : 「破壊、破滅、破棄」
❖ "And all the waste that time ~ "「時間がそれに伴ってもたらす消耗感のすべては、あなたがエゴと同一だと見ているせいである」。"which uses time ~ "「そのエゴは、破壊を信じる信念を支えるために時間を利用しているのである」。エゴはこの幻想世界の一つの幻想であるから、当然、時間という制約を受けている。幻想世界は変化流動する世界であり、その根底に時間が流れている。エゴの思考システムの基本は攻撃と破壊であり、その力学は時間を変数に成り立っているのだ。エゴは時間を利用し、攻撃と破壊を遂行しているのである。あなたは、そのエゴと自己を同一視しているから、あなたは時間に束縛され、変化流動をもろに体に感じて消耗してゆくのだ。



The ego, like the Holy Spirit, uses time to convince you of the inevitability of the goal and end of teaching.
  • convince [kənvíns] : 「確信させる、納得させる、説得する」
  • convince someone of : 「〜に〜を確信させる」
  • inevitability [inèvətəbíləti] : 「必然性」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • end [énd] : 「終わり、端、最後、目的、目標、目当て」
❖ "The ego, like the Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリット同様、エゴも、教えの目的や目標の必然性をあなたに納得させるために時間を利用している」。教えと学びに時間をかけることで、目的が必然的に手に入るとのだとあなたを納得させるのである。それは、エゴもホーリー・スピリットも同じであるが、その目的は完全に反対方向を向いている。



To the ego the goal is death, which is its end. But to the Holy Spirit the goal is life, which has no end.
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり」
  • life [láif] : 「命、人命、生命、寿命」
❖ "To the ego the goal ~ "「エゴにとって、目的とは死である」。"which is its ~ "「それは、エゴの終わりでもある」。あなたが死んだら、エゴも死ぬのである。しかも、エゴはあなたを死に向かわせる。エゴの思考システムが狂っていると言われる所以(ゆえん)である。まさに、癌細胞そのものである。"But to the Holy Spirit ~ "「しかし、ホーリー・スピリットにとっては、目的は命である」。"which has ~ "「そして、命は終わりをもたない」。永遠不滅の命こそ、ホーリー・スピリットの目的である。あなたは、エゴかホーリー・スピリットのどちらかを、自分の意思で選択しなくてはならない。さて、あなたはどちらを選ぶだろうか。
 
 
 

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