●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-14.VIII.5:1 ~ T-14.IX.1:10

5. The link with which the Father joins himself to those he gives the power to create can never be dissolved.

  • link [líŋk] : 「結び付ける物、鎖の輪、連結するもの、結び付き、つながり」
  • join [dʒɔ́in] : 「つなぎ合わせる、結び付ける、結合する、連結する」
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、〜を作り出す」
  • dissolve [dizálv] : 「解く、解消する、解除する、取り消す」
❖ "The link with which ~ "「神が、創造するパワーを授けた者たちと神自身を結びつける絆は、決して解かれることはない」。父と子の血の絆は、決して消滅することはない。



Heaven itself is union with all of creation, and with its one Creator. And Heaven remains the Will of God for you.
  • Heaven [hévn] : 「天国、神、天」
  • union [júːnjən] : 「結合、合併、融合、団結」
  • creation [kriéi∫n] : 「創作物、作品」
  • Creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • remain [riméin] : 「とどまる、滞在する、依然として〜のままである」
❖ "Heaven itself is ~ "「天の王国は、すべての創造されたものの、そして唯一の創造者の、結合体である」。神と神の創造した者たちの集合体が天の王国。"And Heaven remains ~ "「そして、天の王国は、あなたを思う神の意志そのものとしてある」。神は神の意志を天の王国にとどめ置いている。その意志は、あなたが天の王国に回帰して、その結合体に加わることを願っているのである。



Lay no gifts other than this upon your altars, for nothing can coexist with it.
  • lay [léi] : 「〜を横たえる、〜を置く」
  • other than : 「〜以外の」
  • altar [ɔ́ːltə(r)] : 「祭壇、聖餐台」
  • coexist : 「共存する」
❖ "Lay no gifts other ~ "「これ以外の贈り物をあなたの祭壇に置いてはいけない」。これ以外のものとは、神の意志、神の願いにそぐわないもの。神の愛にそぐわないものと思ってもいいだろう。"for nothing can ~ "「なぜなら、それ以外のものは何でも、(神の意志と)共存できないからだ」。天の王国は神の意志そのものであると言っていい。したがって、実相世界には神の意志に反するものは存在できない。しかし、天の王国が神の意志によって独裁されいるととらえるのは誤りである。なぜなら、一元論の実相世界には支配という概念は存在しないからだ。共存という概念が存在するだけである。



Here your little offerings are brought together with the gift of God, and only what is worthy of the Father will be accepted by the Son, for whom it is intended.
  • offering [ɔ́ːfəriŋ] : 「ささげ物、奉納の品、提供されるもの」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「〜を連れて来る、〜を持って来る」
  • worthy [wə́ː(r)ði] : 「〜に値する、〜するに足りる」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • intend [inténd] : 「〜するつもりである、〜を意図する」
❖ "Here your little offerings ~ "「この祭壇に、あなたのささやかな贈り物が、神の贈り物と共に持ち込まれるのである」。"your little offerings"「あなたのささやかな贈り物」とは、神の意志に即した願いや希望、思いやり、喜び、等々と考えていいだろう。"the gift of God"「神の贈り物」とは、一言で言うと、神の愛であろうか。"and only what is ~ "「そして、父なる神にとって価値あるものだけが、神の子によって受け入れられるだろう」。 "for whom it ~ "「なぜなら、神にとって価値あるものとは、神の子のために意図されたものであるからだ」。神の子にとっていいものだけを神は意志するのである。それだけが、神にとって価値がある。



To whom God gives himself, he is given. Your little gifts will vanish on the altar, where he has placed his own.
  • vanish [vǽni∫] : 「消える、消えてなくなる、姿を消す、去る」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
❖ "To whom God gives ~ "「神が自らを与える者に、」"he is ~ "「神は与えられる」。少々曖昧な訳なのだが、恐らく、神が自らの愛を与えたいと思う相手は、その神の愛を受けることが出来る、という意味合いだろう。したがって、神の愛を奪おうなどと考えても、神の愛を得られるものではない。 "Your little gifts will ~ "「あなたのささやかな贈り物は祭壇の上で消滅する」。"where he has ~ "「その祭壇に神自身の贈り物を置いたのである」。神は自らの無限の愛をあなたの祭壇に捧げた。それは、あなたに愛を与えたいと神が意志したからだ。その無限の愛はあまりにも大きく、熱く、純粋であるので、あなたのささやかな贈り物は色あせて見え、まるで消えてしまうかのようだ。




 
IX. The Reflection of Holiness
神聖さの反映
 
 
1. The Atonement does not make holy. You were created holy.
  • Atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、作り出す」
❖ "The Atonement does ~ "「贖罪が神聖にするのではない」。"You were ~ "「あなたは神聖なるものとして創造されたのだ」。あなたが、自分は無辜(むこ)であると受け入れることが、あなたを神聖にするのではない。元々、あなたは神聖なものとして創造されたのであり、その神聖さは何があっても決して失われない。 それは神の意志であるからだ。



It merely brings unholiness to holiness; or what you made to what you are.
  • merely [míə(r)li] : 「ただ単に、単に」
  • bring [bríŋ] : 「〜を連れて行く、〜を持って行く」
  • unholiness : 「神性でないこと」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
❖ "It merely brings ~ "「贖罪は、神聖でないものを神聖さへと持って行くのだ」。贖罪が神聖さを作るのではなく、それまであなたが神聖でないと信じていたことを、実は神聖なのだと再解釈させるのである。"or what you made ~ "「あるいは、あなたが作ったものを、本当のあなたに持って行くのである」。つまり、あなたが幻想の中で誤創造したものを、本当に実在する本来のあなた自身に回帰させる、ということである。あなたは自分自身を、神を裏切った罪深き者と思っていたが、つまり、神聖でない自分自身を幻想していたが、贖罪はあなたに、それは錯覚に過ぎず、あなたは本来神聖なのだと知らしめてくれるのである。あなたの幻想を破棄して、真実のあなた自身、神聖な神の子としてのあなたに回帰させてくれるのである。



Bringing illusion to truth, or the ego to God, is the Holy Spirit's only function.
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • function [fʌ́ŋ(k)∫n] : 「職務、役割、機能、作用、働き」
❖ "Bringing illusion ~ "「幻想を真実に持って行くこと、あるいは、エゴを神に持って行くことは、」"is the Holy Spirit's ~ "「ホーリー・スピリットの唯一の役目である」。あなたを幻想から目覚めさせ、あるいはエゴの思考システムから解放し、真実へ、神の元へ回帰させることが、ホーリー・スピリットの役割であり、機能である。



Keep not your making from your Father, for hiding it has cost you knowledge of him and of yourself.
  • keep A from B : 「AをBから隠す、AをBに寄せ付けない」
  • hiding [háidiŋ] : 「隠すこと、隠し場、隠れること」
  • cost [kɔ́(ː)st] : 「〜に負担をかける、犠牲を払わせる、〜に…を失わせる」
  • knowledge [nálidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
❖ "Keep not your making ~ "「あなたが作ることを、神の目から隠そうとしてはいけない」。あなたが投射してつくった幻想世界を、神から隠そうとしてはいけない。"for hiding it has cost ~ "「なぜなら、それを隠すことは、あなたに、神の叡智、あなたの叡智を失わせることになる」。幻想を隠してしまえば、それが幻想であることの認識が出来なくなってしまう。幻想から解放されるには、したがって、まず、幻想自体を見つめなければならない。あなたが見つめるのはもちろんだが、あなたを助けてくれるホーリー・スピリットの目にもはっきりと示す必要がある。それが、あなたの意志を示すことにつながるのだ。幻想を恐れずに、公の元にさらけ出す必要がある。



The knowledge is safe, but where is your safety apart from it?
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、安泰で、別状がない、無難な」
  • safety [séifti] : 「安全、安全性、無事、無難なもの」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として、〜はさておき」
❖ "The knowledge is ~ "「叡智は安全である」。"but where is your ~ "「しかし、叡智を離れて、いったいあなたの安全はどこにあるのか」。危険なのは幻想であり、思い込みという錯覚である。叡智は実相世界の実在であり、真実を語る。真実は完全に安全である。そこには幻想も錯覚も介入して来ないからだ。したがって、真実を語る叡智は安全である。真実を求めずして、あなたはどこに安全を求めるのか。



The making of time to take the place of timelessness lay in the decision to be not as you are.
  • take the place of : 「〜の代わりをする、〜に取って代わる」
  • timelessness : 「無時間、非時間」
  • lay [léi] : 「lie の過去形」
  • lie [lái] : 「ある、横たわる、寝る、横たわっている」
  • decision [disíʒ(ə)n] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
❖ "The making of time ~ "「無時間に取って変えて、時間を作り出すことは、」"lay in the decision ~ "「本当のあなたではない自分になるという決定の中にあった」。神の住まう実相世界は無空間、無時間の世界である。その世界に、あなたは神の子として実在していた。しかし、神から分離した後、神を裏切ったことで罪の意識を感じ、その重圧に耐えかねて、自己を乖離し幻想世界を心の外部に投射した。時間と空間の存在するこの世界を疑似創造したのだ。その幻想世界で、あなたは自分が神の子であることを放棄した。本当の自分であることを放棄し、別人格の自分、つまり、猿から進化した動物に過ぎないという自分を選択したのである。しかし、時間も空間も錯覚である。あなたが猿から進化した動物に過ぎないことも錯覚である。本当のあなたは、無時間無空間の永遠不変な実相世界に住まう神の子であるのだ。



Thus truth was made past, and the present was dedicated to illusion.
  • past [pǽst] : 「過ぎ去った、過去の、これまでの」
  • present [préznt] : 「今、現在」
  • dedicate [dédikèit] : 「〜をささげる、献身する、〜を奉る」
❖ "Thus truth was ~ "「このように、真実は過去のものとされた」。"and the present was ~ "「そして、現在は、幻想のために捧げられた」。錯覚の時間を疑似創造し、実相世界に実在していた真実を過去という時制に押し込んでしまった。そして、今という時を、この幻想世界に生きるために犠牲にしているのだ。本来、今という時は、実相世界の永遠の瞬間を意味すべきものであるのに。



And the past, too, was changed and interposed between what always was and now.
  • change [t∫éin(d)ʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • interpose [ìntə(r)póuz] : 「〜を間に入れる、割り込ませる」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • always [ɔ́ː(l)weiz] : 「いつも、常に」
❖ "And the past, too, was ~ "「そして、過去もまた変えられ、常にそうであったものと今という時の間に無理矢理割り込まされた」。"what always was"「常にそうであったもの」とは永遠不変の無時間状態のこと。その無時間状態であったものと、今という時の間に"the past"「過去」という時を差し挟んで、時間の流れを作ったわけである。



The past that you remember never was, and represents only the denial of what always was.
  • remember [rimémbə(r)] : 「〜を思い出す、 〜を覚えている」
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く、描写する、意味する、象徴する、示す」
  • denial [dinái(ə)l] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
❖ "The past that you ~ "「あなたが覚えている過去とは、決して存在していない」。"and represents only ~ "「そして、過去とは単に、常にそうであったものの否定に過ぎないのだ」。過去は錯覚であり、過去に起きた事象さえも錯覚である。夜見る夢の事象が、単なる幻想や錯覚に過ぎないのとまったく同じである。では、なぜ過去を疑似創造せざるを得なかったのか? それは実相世界の否定のためである。神の住まう実相世界を否定し、神そのものを否定せざるを得なかったのだ。そういう無理な形を取ることでしか、神から分離し独立することが叶わなかったのである。ちょうど、現実を否定するために、夢の中に逃避する人間の愚かさと同じである。
 
 
 

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