●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-13.X.14:1 ~ T-13.XI.1:5

14. Praise be to you who make the Father one with his own Son.

  • Praise [préiz] : 「称賛、褒めること、賛美」
  • Praise be : 「讃えよ、称賛あれ」
  • make [SVOC] : 「〜を〜の状態にする」
❖ "Praise be to you ~ "「父なる神を神の子と一つにしたあなたに称賛あれ」。神の元に回帰して再び神と一体になったあなたを称賛する、という意味。神とホーリー・スピリットと神の子は三位一体であり、どの一つが欠けても実相世界の完全性(wholeness)は崩れてしまう。あなたが眠りから覚め、神の元に回帰して初めて、神の心とあなたの心が一体となり、もちろん、あなたの心の中のホーリー・スピリットもその輪に加わって、三位が一体となるのである。



Alone we are all lowly, but together we shine with brightness so intense that none of us alone can even think of it.
  • Alone [əlóun] : 「独りで、単に」
  • lowly [lóuli] : 「低い、身分の低い、卑しい、平凡な、つつましい」
  • together [təgéðə(r)] : 「一緒に、同時に」
  • shine [∫áin] : 「輝く、光る」
  • brightness [bráitnis] : 「明るさ、輝き、輝度、光明、光度、鮮やかさ」
  • intense [inténs] : 「極度の、強烈な、極めて強い、激しい」
  • think of : 「〜のことを考える」
❖ "Alone we are ~ "「独りでは、私たちはみんな、それほど高いレベルではない」。"lowly"という言葉の解釈は難しいのだが、みんなが力を合わせたパワーに比べて、独りきりのパワーは低い、といった意味合い。"but together we shine ~ "「しかし、一緒になれば、私たちは、私たちの誰もが一人では考えも及ばないほどに強烈な光輝をもって輝くのである」。実相の世界では、分かち合うことによって拡張、増大する。光もしかり。分かち合うことでその光輝は輝きを増して強烈な光となる。



Before the glorious radiance of the Kingdom guilt melts away, and transformed into kindness will never more be what it was.
  • glorious [glɔ́ːriəs] : 「壮大な、壮麗な、美しい」
  • radiance [réidiəns(i)] : 「輝き、光輝、放射輝度」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • melt [mélt] :「溶ける、融解する」
  • melt away : 「溶けてなくなる、融解する、徐々に消えうせる」
  • transform [trænsfɔ́ː(r)m] : 「〜を変形する、〜を変換する」
  • kindness [káin(d)nəs] : 「親切、親切心、思いやり」
❖ "Before the glorious radiance ~ "「王国の壮麗な光輝の前で、罪の意識は融解してしまう」。"and transformed into ~ "分詞構文、頭にbeingを補う、理由、「そして、罪の意識は思いやりに質転換されるので、かつてそうであったものには二度と戻れはしないであろう」。



Every reaction you experience will be so purified that it is fitting as a hymn of praise unto your Father.
  • reaction [ri(ː)ǽk∫n] : 「反応、態度、受け止め方」
  • experience [ikspí(ə)riəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • purify [pjú(ə)rəfài] : 「〜を浄化する、きれいにする、精製する、洗練する」
  • fit [fít] : 「合う、適合する、適する」
  • fitting : 「適合する、適切な、似合いの、ふさわしい」
  • hymn [hím] : 「賛美歌、聖歌」
  • praise [préiz] : 「称賛、褒めること、賛美」
❖ "Every reaction you ~ "ここは"so ~ that ~ "の構文、「あなたが体験するすべての反応はあまりに純化されるので、その体験は、父なる神を称賛する聖なる歌と呼ぶにふさわしいものである」。実相世界は抽象化された想念の世界である。我々が幻想の世界で体験する事象はすべて抽象化され、純化され、実相の世界にふさわしい形態に質転換される。たとえば、あなたが誰かを愛し、誰かがあなたを愛し、また別の誰かが誰かを愛する、そういう具象的な愛がすべて統一され、抽象され、純化されて、実相世界に適応した対立概念をもたない一元論的愛に質転換される。その愛は、まさに、神の愛を称賛する歌声のように神聖で、透明で、永遠不変のものとなる。



See only praise of him in what he has created, for he will never cease his praise of you.
  • creat [kriéit] : 「創造する、作り出す」
  • cease [síːs] : 「〜をやめる、よす、中止する」
❖ "See only praise of ~ "「神が創造したものを神が称賛する様だけを見なさい」。"for he will never ~ "「なぜなら、神は、あなたを称賛することを決して止めはしないであろうから」。ここの"praise"「称賛」という言葉を"love"「愛」に置き換えた方が意味がすんなり通じるだろう。そこで、神の"praise"「称賛」は、歌の題名ではないが、まさに「愛の賛歌」であることが見て取れる。



United in this praise we stand before the gates of Heaven where we will surely enter in our sinlessness.
  • Unite [junáit] : 「〜を結合する、一つにする、結び付ける、接合する」
  • stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
  • gate [géit] : 「入り口、門扉、ゲート、門」
  • surely [∫úə(r)li] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に、必ず」
  • enter [éntə(r)] : 「 〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • sinlessness : 「無辜(むこ)、無罪、潔白」
❖ "United in this praise ~ "分詞構文、頭にBeingを補う、付帯状況、「私たちは、この称賛のうちに結合し、天の王国のゲートの前に立つ」。"where we will surely ~ "「その天の王国において、私たちは確実に無辜なる状態に入って行くであろう」。



God loves you. Could I, then, lack faith in you and love him perfectly?
  • lack [lǽk] : 「〜を欠く、〜が欠けている、十分にない、足りない、〜に乏しい 」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信念、確信、信仰」
  • perfectly [pə́ː(r)fik(t)li] : 「完全に、完ぺきに、申し分なく」
❖ "God loves ~ "「神はあなたを愛している」。"Could I, then, lack faith ~ "「ならば、どうして私は、あなたを信用することなくして、神を完全に愛することなど出来ようか」。





XI. The Peace of Heaven
天の王国の平和


1. Forgetfulness and sleep and even death become the ego's best advice for dealing with the perceived and harsh intrusion of guilt on peace.
  • Forgetfulness [fə(r)gétfəlnəs] : 「健忘症」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡」
  • advice [ədváis] : 「アドバイス、忠告、助言、勧告」
  • deal [díːl] : 「対処する、対応する、扱う、関係する」
  • deal with : 「〜を処理する、〜に対応する、〜を扱う、〜を取り扱う」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • harsh [hɑ́ː(r)∫] : 「厳しい、手厳しい、とげとげしい、辛らつな」
  • intrusion [ntrúːʒ(ə)n] : 「侵入、押しつけ、介入、不法占有」
❖ "Forgetfulness and sleep ~ "意訳すると、「忘却、眠り、そして死さえも、平和の上に侵入した辛い罪の意識が知覚されたときに、エゴが勧めるベストな対処法のアドバイスとなる」。あなたの罪の意識があなたの平和な心に侵入するとき、エゴは、そんなことは忘れてしまえ、眠ったふりをしろ、いや死んでしまえばいいことだ、等々の対処法をあなたに吹き込むのである。



Yet no one sees himself in conflict and ravaged by a cruel war unless he believes that both opponents in the war are real.
  • conflict [kənflíkt] : 「争い、紛争、闘争、戦争、衝突、対立、摩擦、葛藤、軋轢」
  • in conflict : 「衝突して、対立して、戦って、紛争中で、軋轢があって」
  • ravage [rǽvidʒ] : 「〜を荒廃させる、〜をひどく破壊する、〜を略奪する」
  • cruel [krúːəl] : 「残酷な、むごい、残虐な、過酷な、悲惨な」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • both [bóuθ] : 「両方の、双方の」
  • opponent [əpóunənt] : 「対戦相手、競争相手、対抗者、敵、反対者」
  • real [ríː(ə)l] : 「実在する、現実の、本物の」
❖ "Yet no one sees himself ~ "ここは後ろから訳す、「コンフリクトを起こしている二つの敵対者が実在すると信じていない限り、誰も、自分自身を悲惨な争いによってコンフリクトを起こし破壊されているなどとは思わないのだ」。否定的な言い方をしているのでわかりずらいが、肯定的な表現に直すと、「コンフリクトを起こしている二つの敵対者が実在すると信じている限り、誰でも、自分自身を悲惨な争いによってコンフリクトを起こし破壊されていると思ってしまうのだ」。今実際にコンフリクトを起こし戦っているのは、罪の意識と心の正しい部分、あるいはエゴとホーリー・スピリットと考えていい。罪の意識とエゴは実在しておらず、心の正しい部分とホーリー・スピリットは実在している。



Believing this he must escape, for such a war would surely end his peace of mind, and so destroy him.
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する」
  • surely [∫úə(r)li] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に、必ず」
  • end [énd] : 「終わらせる、やめる、締めくくる」
  • destroy [distrɔ́i] : 「破壊する、ぶち壊す、崩壊させる」
❖ "Believing this ~ "分詞構文、理由、「このことを信じているので、彼は逃れなくてはならない」。このこととは、コンフリクトを起こしている両者が実在していること。"for such a war would ~ "「なぜなら、そのような争いは、確かに彼の心の平和を終止させ、その結果、彼を破壊してしまうからだ」。



Yet if he could but realize the war is between real and unreal powers, he could look upon himself and see his freedom.
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • unreal : 「実在しない、非現実的な、実存しない」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "Yet if he could but ~ "仮定法過去、現在の事実に反したことを仮定して、「しかし、もし彼が、その争いが実在のパワーと非実在のパワーの間の争いであると気が付いたなら、」"he could look upon ~ "「彼は、自分自身を見つめることが出来、彼の自由を見つけることが出来るであろうに」。エゴとホーリー・スピリットのどちらが実在か認識できるなら、非実在のエゴを捨て、彼自身の心の中のホーリー・スピリットの実在性を確信することが出来、その結果、彼は自分が自由であることに気が付くのである。ここの"freedom"「自由」とは非実在(unreal)のエゴから自由である、という意味に捉えていい。つまり、幻想に支配されない自己を認識するのである。



No one finds himself ravaged and torn in endless battles if he himself perceives them as wholly without meaning.
  • ravage [rǽvidʒ] : 「〜を荒廃させる、〜をひどく破壊する、〜を略奪する」
  • ravaged : 「やつれきった、破壊した」
  • torn [tɔ́ː(r)n] : 「tear の過去分詞形」
  • tear [tíər] : 「〜を引き裂く、むしり取る、分裂させる、裂く」
  • endless [éndləs] : 「終わりのない、永遠の、絶え間のない」
  • battle [bǽtl] : 「戦い、戦闘」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • wholly [hóu(l)li] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義」
❖ ここは後ろから訳す、"if he himself perceives ~ "「もし彼自身が、終わりなき争いをまったく意味がないものと知覚するなら、」"No one finds himself ravaged ~ "「誰も、彼自身を、終わりなき争いの中で破壊され引き裂かれたものとして見出すことはない」。なぜ、終わりなき争いがまったく意味がないかというと、それが実在と非実在の間の争いだからだ。たとえば、夢から覚めた後で、夢の中に出てきたモンスターと戦うことが意味があるだろうか? 非実在のものを戦いの舞台に立たせること自体が、まったくナンセンスなのである。
 
 
 

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