●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-13.X.4:1 ~ T-13.X.5:5

4. When you maintain that you are guilty but the source of your guilt lies in the past, you are not looking inward.

  • maintain [meintéin] : 「〜と主張する、〜を保持する、維持する」
  • guilty [gílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
  • source [sɔ́ː(r)s] : 「もと、源、起点、原因、出所、出典」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • lie [lái] : 「ある、横たわる、寝る、横たわっている」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • inward [ínwə(r)d] : 「内側に向けて、中心へ」
  • look inward : 「内側を見る」
❖ "When you maintain that ~ "「あなたがthat以下を主張している時は、」"that you are guilty ~ "「あなたには罪があるが、あなたの罪の意識の原因は過去にある」と主張している時は、"you are not looking ~ "「あなたは心の内側を見ていない」。ACIMでは、過去は幻想であるので、過去に罪の意識の原因を見るとは、その原因を幻覚していることになる。真の実在は心だけなので、幻覚を見ているうちは、あなたは心の内側を見ているとは言えないのだ。



The past is not in you. Your weird associations to it have no meaning in the present.
  • weird [wíə(r)d] : 「超自然的な、神秘的な、不気味な、奇妙な、風変わりな、変な」
  • association [əsòusiéi∫n] : 「つながり、関連性、連関、連想、交際、付き合い、交友関係」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義」
  • present [préznt] : 「今、現在」
❖ "The past is not ~ "「過去はあなたの中にない」。あなたの心の中に実在として過去があるのではない。ACIMでは、あくまでも過去は幻想である。"Your weird associations to ~ "「あなたが過去から得る奇妙な連想は、現在において、何の意味ももたない」。ACIMでは、現在だけが実在であり、実相世界への架け橋となり得る。幻想の過去が、実相世界の入り口である現在に意味を持つことはない。



Yet you let them stand between you and your brothers, with whom you find no real relationships at all.
  • stand [stǽnd] : 「〜を立たせる」
  • between A and B : 「AとBの間に、AとBの中間に」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす、検出する」
  • real [ríː(ə)l] : 「実在する、現実の、本物の、基本的な」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
❖ "Yet you let them stand ~ "「それなのに、あなたは、あなたとあなたの同胞の間に、過去の奇妙な連想を立たせた」。過去は幻想であるにもかかわらず、あなたは過去にこだわって、自分を見る目も同胞を見る目もすべて過去を基準にし、過去の出来事からの連想で現在を構築しようとする。"with whom you find ~ "「そして、あなたは、その同胞との間に現実の関係性をまったく見出すことはないのである」。現実の関係性とは、ホーリー・スピリットを介した聖なる関係である。過去を持ち出してあれこれやり合うのは、決してホーリー・スピリットを介した関係ではない。



Can you expect to use your brothers as a means to "solve" the past, and still to see them as they really are?
  • expect [ikspékt] : 「予期する、期待する」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • solve [sɑ́lv] : 「解く、解決する」
❖ "Can you expect to ~ "「あなたの同胞を、過去を『解決』するための手段として利用し、なお、彼らをありのままに見るということを期待することが、あなたに出来るだろうか」。あなたが、あなたの過去の罪の意識を解決するために、同胞を過去の時点に引きずり戻しておいて、同胞の真の姿である現在の姿を把握することは出来まい。幻想の中の同胞をいくら詮索したところで、真実の同胞の姿は決して見えてこない。実在の姿を見るたいのなら、幻想の過去を捨てて、実相に結びつ現在という時点に視点を集中すべきなのだ。



Salvation is not found by those who use their brothers to resolve problems that are not there.
  • Salvation [sælvéi∫n] : 「救出、救済、救い、救世」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
  • resolve [rizɑ́lv] : 「解く、解消する、解明する、解決する」
  • problem [prɑ́bləm] : 「問題、課題、疑問、難問、難題」
❖ "Salvation is not found ~ "「(罪の意識からの)救済は、そこに存在しない問題を解決するために、同胞を利用しようとする者達によっては、見出されることはない」。罪の意識は、本当は存在しない。しかし、それが存在していると信じている者達が、過去の罪を基軸にして同胞を巻き込み、それを解決しようとするのである。しかし、そんなことでは、ありもしない罪の問題は解決されるわけがない。救済は見出されないのだ。



You wanted not salvation in the past. Would you impose your idle wishes on the present, and hope to find salvation now?
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • impose [impóuz] : 「課す、負わす、強いる、強要する」
  • idle [áidl] : 「暇な、怠けた、怠惰な、ぐうたらな、意味のない」
  • wish [wí∫] : 「願い、願望、希望」
❖ "You wanted not ~ "「あなたは過去に、救済を望まなかった」。それなのに、"Would you impose your ~ "「あなたは、あなたの怠惰な望みを現在に押しつけ、今になって救済を見つけたいと望むのか」。ACIMにしては珍しく、非常に強い語気で言い放っている。過去に拘泥する心、過去の罪に束縛される心が、イエスにとっては、よっぽどもどかしいのであろう。なぜこれほどまでに、我々は幻想の世界に翻弄されるのか? 幻想の世界があまりにも現実的に見えるからだ。時間と空間があまりにもリアルに実在するかのように見えるからだ。では、我々が手始めに行わなくてはならないものは、そんな知覚の修正ではないだろうか? この世界が、知覚的に幻想として見えるように、知覚の性質を根本から変えなければなるまい。ホーリー・スピリットからの手助けを得て、知覚を修正することは急務である。



5. Determine, then, to be not as you were. Use no relationship to hold you to the past, but with each one each day be born again.
  • Determine [ditə́ː(r)min] : 「決心する、決定する」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する、とどめておく、〜の状態にしておく」
  • be born [bɔ́ː(r)n] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
❖ "Determine, then, to be ~ "「では、過去のあなたではない自分でいることを決心しなさい」。過去のそうであった自分を捨てて、新たな自分として生まれ変わりなさい。"Use no relationship to hold you to ~ "「あなたを過去に縛り付けるような関係性を利用してはいけない」。"but with each one ~ "「そして、一人一人、毎日毎日、再び生まれ変わりなさい」。過去を捨て、現在に生きよ、ということ。"with each one"を「一人一人」と訳したが、「一つ一つの関係性」と考えてもいいだろう。一人一人生まれ変わって、新しい関係性を築くのである。



A minute, even less, will be enough to free you from the past, and give your mind in peace over to the Atonement.
  • minute [mínət] : 「分」
  • less [lés] : 「より少ない、より少数の、より小さい」
  • enough [inʌ́f] : 「十分な、足りる」
  • enough to : 「〜するのに十分な、〜するに足りるほど」
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
  • give over to : 「〜に託す、〜に任せる、〜に譲る」
  • in peace : 「平和に、平安に、安らかに、安心して、静かに、無事に」
  • Atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
❖ "A minute, even less, will ~ "「あなたを過去から解放し、あなたの心を安心して贖罪に委ねるのに、一分、いやそれ以下の時間で十分であろう」。



When everyone is welcome to you as you would have yourself be welcome to your Father, you will see no guilt in you.
  • welcome [wélkəm] : 「有り難い、うれしい、歓迎される」
❖ "When everyone is ~ "直訳すると、「あなたがあなた自身を、あなたの父なる神に歓迎されるようにしたように、あなたにとって、みんなが歓迎されるとき、あなたは、あなたの中に罪の意識を見つけることは出来ないであろう」。あなたが、罪の意識は幻想であると知り、贖罪を果たして神の王国に回帰でき、神に歓迎されたように、あなたは、あなたの同胞達にもまた、彼らの罪の意識は幻想であると知らしめるのである。そして、贖罪を果たした同胞達を、あなたは歓迎することになる。そのとき、もはや幻想の罪の意識は完全に消滅してしまって、その名残さえない。



For you will have accepted the Atonement, which shone within you all the while you dreamed of guilt, and would not look within and see it.
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • shone [∫óun] : 「shine の過去・過去分詞形」
  • all the while : 「〜している間中、ずっと、その間ずっと、始終」
  • dream of : 「〜の夢を見る、〜を夢見る」
❖ "For you will have ~ "未来完了形、「なぜなら、あなたは贖罪を受け入れたことになるであろうからだ」。"which shone within ~ "「その贖罪は、あなたが夢に罪を見て、そして、心の内部を見ようとせず、したがって贖罪を見なかった間もずっと、あなたの心の中で輝いていたのである」。つまり、あなたが贖罪を果たすのをじっと待っていた、という意味。未来完了形で表現されているので、いずれ、あなたは贖罪を受け入れることになるわけだ。実相の世界は無時間の世界であり、すべてが一瞬にして起き、その一瞬が永遠に続く。実相世界では、あなたの贖罪はすでに果たされている。この幻想世界はリニアな時間の世界であり、実相世界ですでに完了したことを時間を追って追体験するのである。
 
 
 

Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp