●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-13.VIII.10:1 ~ T-13.IX.1:8

10. Yet in this world your perfection is unwitnessed. God knows it, but you do not, and so you do not share his witness to it.

  • perfection [pə(r)fék∫n] : 「完全性、完成、完璧」
  • unwitnessed : 「目撃されていない、気付かれない、証人の署名のない」
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
❖ "Yet in this world ~ "「しかし、この(幻想の)世界では、あなたの完璧性は気付かれない」。"God knows it, but you ~ "「神はあなたの完璧性を知っているが、あなたは知らない」。"and so you do not ~ "「したがって、あなたの完璧性に対する神の証言を、あなたは分かち合うことがないのである」。あなたはこの幻想世界で不完全な存在のように感じているだろうが、それは夢の中でそう感じているだけであって、実際は実相世界を離れてはいないから、あなたは実相世界の神の子として完璧な存在である。それを神はしっかりと把握している。しかし、あなたは自分が夢を見ている(幻想を見ている)ことに気がついていない。したがって、同胞達と自分たちの完璧さを分かち合うことをしない。つまり、神の証言を信じることをしないのだ。



Nor do you witness unto him, for reality is witnessed to as one. God waits your witness to his Son and to himself.
  • witness [wítnəs] : 「〜を証言する、証明する、〜を経験する、〜に直面する」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • as one : 「一つになって、一体となって、一斉に、全員一致で」
  • wait [wéit] : 「〜を待つ」
  • witness [wítnəs] : 「目撃者、証人、証拠、証言」
❖ "Nor do you witness ~ "「あなたは神の完璧性を証言することもない」。"for reality is witnessed ~ "「なぜなら、実相というものは一なるものとして証言されるからだ」。あなたは自分の完璧性を信じることが出来ないので、神の完璧性も信じられない。したがって、神の完璧性を証言することが出来ないのだ。完璧性の証言は両方向的でなくてはならない。神が神の子を、神の子が神を、互いにその完璧性を証言することで、証言の完全性が確保される。このように、実相とは双方向が一対となって、つまり、一なるものとして証言されなくてはならない。"God waits your witness ~ "「神は、あなたが神の子を、また神自身を証言するのを待っている」。あなたが神の子としての自分自身の完璧性を信じ、同時に、その神の子を創造した神の完璧性も信じる(証言する)ことを待っている。



The miracles you do on earth are lifted up to Heaven and to him. They witness to what you do not know, and as they reach the gates of Heaven, God will open them.
  • lift [líft] : 「高揚させる、引き上げる、持ち上げる」
  • reach [ríːt∫] : 「に達する、〜に至る、及ぶ」
  • gate [géit] : 「入り口、門扉、ゲート、門」
❖ "The miracles you do ~ "「あなたがこの地上でなす奇蹟は、天の王国へと、神の元へと、引き上げられていく」。奇蹟は実相世界には不必要なものであり、この幻想世界でなされる現象である。しかし、奇蹟は、幻想世界において、実相世界と接点を持つという媒介的役割を担っている。奇蹟は幻想世界でなされるのだが、実相世界に通じるワーム・ホールのようなものだ。奇蹟という道(ワーム・ホール)を辿って、実相世界へと昇るのである。"They witness to what ~ "「奇蹟は、あなたの知らないことを証言する」。奇蹟は、あなたの知らない実相を垣間見らせてくれる。"and as they reach ~ "「そして奇蹟は、天の王国の扉へと達し、」"God will open ~ "「神がその扉を開いてくれるだろう」。奇蹟は幻想のこの世界からワーム・ホールを抜けて実相世界の扉に到達する。最後に扉を開けてくれるのは神である。



For never would he leave his own beloved Son outside them, and beyond himself.
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる」
  • beloved [bilʌ́vid] : 「最愛の、いとしい、愛される」
  • outside [áutsáid] : 「〜の外に、〜の外側に」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜の向こう側に、〜を越えて、〜を過ぎて」
❖ "For never would he leave ~ "「なぜなら、神は神自身の愛しい神の子を扉の外に、あるいは神の手の届かない彼方に、置き去りにしたいとは決して思わないからだ」。神の元に回帰してきた神の子を、神は扉を開けて歓迎してくれるのである。聖書に描かれた放蕩息子の逸話を思いさせばいいだろう。




IX. The Cloud of Guilt
罪の黒雲
 
 
1. Guilt remains the only thing that hides the Father, for guilt is the attack upon his Son.
  • Guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • remain [riméin] [SVC] : 「依然として〜のままである、残る、残存する」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
❖ "Guilt remains the only thing ~ "「罪は、唯一、父なる神を覆い隠すものとして、残存する」。罪はいつまでも父なる神を隠し続ける、ということ。"for guilt is the attack ~ "「なぜなら、罪は神の子への攻撃だからだ」。罪は神の子を決して解放することはない。常に神の子を隷属化し、自由を奪い、愛を奪い、希望を奪い、平和を破壊し、喜びを奪う。まさに、神の子への攻撃である。



The guilty always condemn, and having done so they will still condemn, linking the future to the past as is the ego's law.
  • always [ɔ́ː(l)weiz] : 「いつも、常に」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める、罵倒する、糾弾する」
  • link [líŋk] : 「連結する、結び付ける、つなぐ、接続する、関連づける」
  • link A to B : 「AをBに関連づける、結びつける」
  • future [fjúːt∫ə(r)] : 「未来、将来」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
❖ "The guilty always ~ "「罪は常に非難する」。"and having done ~ "分詞構文、理由、「非難したので、さらに非難し続けるだろう」。"linking the future to ~ "分詞構文、付帯状況、「そして、エゴの法がそうであるように、未来を過去に関連づけるのである」。罪の意識は過去の出来事に原因があるが、常に非難罵倒を繰り返すことで、未来をも罪の意識の奴隷にしてしまう。エゴは、あなたが神から分離したことで神を裏切ったのだとあなたをなじり、あなたは神に対して罪を犯したのだからいずれ神に報復されるだろうとあなたを脅す。あなたは罪から逃れることは出来ないとするのがエゴの法。つまり、過去の罪と未来の罰を結びつけて、時間の呪縛からあなたを解放することを阻止するのである。



Fidelity to this law lets no light in, for it demands fidelity to darkness and forbids awakening.
  • Fidelity [fidéləti] : 「厳守、忠誠、忠実、貞節」
  • let [lét] : 「させる、させてやる、〜の状態になることを許す」
  • demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
  • darkness [dɑ́ː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • forbid [fə(r)bíd] : 「〜を禁じる、禁止する、妨げる」
  • awakening [əwéikəniŋ] : 「覚醒、目覚め、気付くこと」
❖ "Fidelity to this ~ "「このエゴの法に忠実であることは、光が差し込むことを許さない」。"for it demands fidelity ~ "「なぜなら、それは闇に忠実であることを要求し、目覚めを禁じているからだ」。エゴの法は実相に目覚めることを禁じ、実相の光が差し込んで呪縛から解放されることを許さない。



The ego's laws are strict, and breaches are severely punished. Therefore give no obedience to its laws, for they are laws of punishment.
  • strict [stríkt] : 「厳しい、厳格な、厳重な、シビアな」
  • breach [bríːt∫] : 「違反、破棄、不履行、侵害、裏切り」
  • severely [sivíə(r)li] : 「厳しく、激しく、ひどく、重く、大幅に」
  • punish [pʌ́ni∫] : 「〜を罰する、〜を懲らしめる」
  • obedience [oubíːdiəns] : 「服従、忠実、従順」
  • punishment [pʌ́ni∫mənt] : 「罰、刑罰、処罰、懲罰」
❖ "The ego's laws are ~ "「エゴの法はシビアであり、法の侵害は厳しく処罰される」。"Therefore give no ~ "「だから、そんなエゴの法に服従することは止めなさい」。"for they are laws ~ "「なぜなら、エゴの法は刑罰のための法なのだから」。エゴの法は、幻想世界において神の子の分離分裂を維持するための法である。そして、エゴの自己保存のための法でもある。そのためなら、エゴはどんな手段も使い、攻撃と破壊を最優先させる。そんなエゴの法に従う必要がどこにあるだろうか?



And those who follow them believe that they are guilty, and so they must condemn.
  • follow [fɑ́lou] : 「〜に従う、追随する、ついて行く」
  • guilty [gílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める、罵倒する、糾弾する」
❖ "And those who follow ~ "「そして、エゴの法に従う者は、彼らが罪深いと信じており、」"and so they must ~ "「それゆえ、彼らは(自らを)非難するのである」。エゴは、あなたが神を裏切った罪人であるとあなたに信じ込ませ、神の罰から逃れられないと断罪して恐怖を抱かせる。そして、その罪と罰から逃れる唯一の方法はエゴの法に従うことだと言って、あなたを唆(そそのか)すのだ。あなたはまんまとエゴに騙され、自分が罪人であると信じ、自分自身を責める。



Between the future and the past the laws of God must intervene, if you would free yourself.
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • future [fjúːt∫ə(r)] : 「未来、将来」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • intervene [ìntə(r)víːn] : 「介在する、干渉する、介入する、立ち入る」
  • would [wúd] : 「〜したいと思う」
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
❖ "Between the future ~ "「もし、あなたがあなた自身を解放したいと望むなら、神の法は、過去と未来の間に介入しなくてはならない」。エゴは法は、過去の罪が未来の罰につながるとする。神の法は、過去は幻想に過ぎず、過去は存在しない、現在だけが存在し、未来は永遠であるとする。神の法は過去を断ち切って、過去の罪からあなたを解放するのである。



Atonement stands between them, like a lamp shining so brightly that the chain of darkness in which you bound yourself will disappear.
  • Atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • lamp [lǽmp] : 「ランプ、照明器具、灯火」
  • shine [∫áin] : 「輝く、光る」
  • brightly [bráitli] : 「明るく、晴れやかに、輝いて」
  • chain [t∫éin] : 「鎖、束縛、連鎖」
  • bound [báund] : 「bind の過去・過去分詞形」
  • bind [báind] : 「〜を縛る、結び付ける、〜を束縛する、拘束する」
  • disappear [dìsəpíə(r)] : 「見えなくなる、姿を消す、消滅する、消失する」
❖ "Atonement stands ~ "「贖罪が過去と未来の間に立つ」。"like a lamp shining so ~ "ここは"so ~ that ~ "の構文、「あたかも、ランプの光があまりにもまばゆいので、あなた自身を縛り付けた暗闇の鎖が消滅するかのようである」。その光のランプのように、贖罪はあなたを罪から解放してくれる。ACIMにおける贖罪とは、あなたが神を裏切って神から分離したことは単なる夢の出来事であって事実ではなく、あなたは一歩も神から離れていなかった、神を裏切ることもなかった、完全な無辜(むこ)なのだと、叡智をもって知ることなのである。つまり、無辜の完全な認識、それが贖罪である。過去と未来の間に立って、つまり、今現在、贖罪を完了することで、あなたは過去から解放される。過去は幻想に過ぎないのである。
 
 
 

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