●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-13.VI.3:1 ~ T-13.VI.4:8

3. This darkness is in you. The Christ as revealed to you now has no past, for he is changeless, and in his changelessness lies your release.

  • darkness [dɑ́ː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • reveal [rivíːl] : 「見せる、明らかにする、暴露する、啓示する」
  • changeless [tʃéindʒlis] : 「変化のない、不変の」
  • changelessness : 「変化のなさ」
  • lie [lái] : 「ある、横たわる、寝る」
  • release [rilíːs] : 「解放、解き放すこと、解除」
❖ 前段落から引き続いて、"This darkness ~ "「この闇はあなたの中にある」。この闇とは、実相を覆い隠す黒雲。仏教的な言い方をすれば、無明(むみょう)。"The Christ as revealed ~ "ここは"The Christ to be revealed ~ "と考えて、「あなたに顕現したキリストは、過去をもたない」。"for he is ~ "「なぜなら、キリストは不変であり、」キリストは、無時間の実相世界の存在だから時間を持たない。したがって過去もなければ、時間依存する変化もない。実相世界は永遠不変の世界である。"and in his changelessness ~ "「キリストの不変性の中に、あなたの解放がある」。つまり、キリストの不変性をあなたのものに出来たら、変化流動する幻想世界から解放されて、永遠不変の実相世界に回帰することが出来る、ということ。



For if he is as he was created, there is no guilt in him.
  • creat [kriéit] : 「創造する、作り出す」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
❖ "For if he is as ~ "「なぜなら、キリストが、彼が創造されたままであるなら、」"there is no guilt ~ "「キリストにはまったく罪がないからである」。キリストは完全に無辜(むこ)であり、無辜であるから幻想の世界を偽創造して、罪の意識を投射する必要など全くない。したがって、実相の世界に完全に存在している。実相の世界の実在であるから、永遠不変であり、時間をもつ必要も全くない。



No cloud of guilt has risen to obscure him, and he stands revealed in everyone you meet because you see him through himself.
  • risen [rízn] : 「rise の過去分詞」
  • rise [ráiz] : 「昇る、上がる、起立する」
  • stand [stǽnd] [SVC] : 「〜の状態である、〜の状態で立っている」
  • obscure [əbskjúə(r)] : 「〜を暗くする、見えなくする、覆い隠す、〜をあいまいにする」
  • reveal [rivíːl] : 「見せる、明らかにする、暴露する、啓示する」
  • meet [míːt] : 「〜に会う、〜と会合する」
❖ "No cloud of guilt has ~ "「キリストを覆い隠すような罪の黒雲が立ち昇ることはない」。"and he stands revealed ~ "「キリストは、あなたが出会う誰の中にも、顕現しているのだ」。キリストとは、神の子の心の中の最も正しい部分、神聖な部分のことである。したがって、すべての同胞の中にキリストは存在し、あなたの知覚が正されさえすれば、同胞の中に顕現したキリストの立ち姿が見える。"because you see him ~ "「なぜならば、あなたはキリスト自身を通してキリストを見るからである」。いったい、どういう意味であろう? ここの"himself"「キリスト自身」を「あなたの中のキリスト」と考えたらどうであろうか。そうすると、「なぜならば、あなたはあなたの中のキリストを通して、すべての同胞の中のキリストを見るのであるから」といった意味合いになる。つまり、あなたの通常の知覚が他者の中にキリストを見るのではなく、あなたの心の中のキリストの正しい知覚を通してのみ、あなたは他者の中のキリストを見ることが出来る、という意味になる。



To be born again is to let the past go, and look without condemnation upon the present.
  • be born [bɔ́ː(r)n] : 「生まれる、誕生する」
  • let go : 「手を放す、ほっとく、あきらめる」
  • condemnation [kɑ̀ndemnéi∫n] : 「激しい非難、糾弾」
  • look upon : 「〜を見る、〜を見渡す」
  • present [préznt] : 「今、現在」
❖ "To be born again ~ "「再び生まれるとは、過去を手放してしまうことである」。ここで言う「再び生まれる」とは、人生のやり直しを意味しているととらえておこう。"and look without ~ "「そして、再び生まれるとは、非難することなく、現在を見ることである」。過去に起きたことを理由に現在を非難することなく今を見る、という意味。



The cloud that obscures God's Son to you is the past, and if you would have it past and gone, you must not see it now.
  • obscure [əbskjúə(r)] : 「〜を暗くする、見えなくする、覆い隠す、〜をあいまいにする」
  • have [SVOC] : 「〜を〜の状態にする」
  • past [pǽst] : 「過ぎ去った、過去の」
  • gone [gɔ́(ː)n] : 「去った、なくなった、過去の」
❖ "The cloud that obscures ~ "「神の子をあなたにとって曖昧なものとする黒雲は過去である」。過去に罪を犯したという意識が神の子の無辜(むこ)性を覆い隠している。"and if you would ~ "「そして、もしあなたが、その黒雲を去らせて過去のものとしたいなら、」"you must not see ~ "「あなたは今こそ、そんな黒雲を見てはいけないのだ」。



If you see it now in your illusions, it has not gone from you, although it is not there.
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • although [ɔː(l)ðóu] : 「〜だけれども、〜ではあるが、〜とはいえ」
❖ "If you see it now ~ "「もしあなたが、今、あなたの幻覚の中にその黒雲を見るようであれば、」"it has not gone ~ "「黒雲はあなたから去ってしまったとは言えない」。"although it is ~ "「たとえ、黒雲がそこにないとしても」。幻想の中だから、黒雲は本当はそこにない。しかし、あなたが黒雲がそこにあると錯覚するなら、黒雲はいつまでもあなたにまとわり付いて来るであろう。



4. Time can release as well as imprison, depending on whose interpretation of it you use.
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ」
  • as well as : 「〜と同様に、〜と同時に」
  • imprison [imprízn] : 「監禁する、拘置する、投獄する」
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である」
  • interpretation [intə̀ː(r)prətéi∫n] : 「解釈、説明、解説」
❖ "Time can release ~ "「時間は、(人を)投獄することが出来ると同時に、解放することも出来る」"depending on whose ~ "分詞構文、単純接続、「そして、それは、あなたが誰の時間解釈を使うかに依存して決まる」。エゴの時間解釈に従えば、あなたは幻想の世界に投獄され、ホーリー・スピリットの時間解釈に従えば、あなたは幻想の世界から解放される。



Past, present and future are not continuous, unless you force continuity on them.
  • Past [pǽst] : 「過去、昔」
  • present [préznt] : 「今、現在」
  • future [fjúːt∫ə(r)] : 「未来、将来」
  • continuous [kəntínjuəs] : 「連続的な、持続的な、継続する」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • force [fɔ́ː(r)s] : 「〜を強要する、強いる、無理にさせる、強制する」
  • continuity [kɑ̀nt(ə)n(j)úːəti] : 「連続性、継続性」
❖ "Past, present and future ~ "「過去、現在、未来は連続的ではない」。"unless you force ~ "「ただし、あなたがそれらに連続性を強いない限りにおいてである」。時間が連続的に見えるのはあなたの錯覚である。もっとも、時間そのものが錯覚である。



You can perceive them as continuous, and make them so for you. But do not be deceived, and then believe that this is how it is.
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜を把握する、〜だと分かる」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
❖ "You can perceive them ~ "「あなたは、過去現在未来を連続するものとして知覚することは出来る」。"and make them ~ "「そして、あなたのために、そうすることも出来る」。"But do not be deceived~ "「しかし、騙されてはいけない」。"and then believe that ~ "「そして、実際そんなもんだと信じてはいけない」。ここの"this is how it is"は慣用的な言い方で、「実はこうである」といった意味合いである。"This" や"it" が何を差しているか、厳密に考える必要はない。



For to believe reality is what you would have it be according to your use for it is delusional.
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • according to : 「〜に従って、〜と一致して、〜に準じて」
  • delusional [dilúːʒənəl : 「妄想の」
❖ "For to believe reality ~ "「なぜなら、〜と信じることは妄想である」。"reality is what you would ~ "「現実は、あなたがそれを利用するのに都合よく合わせることが出来るものである」と信じるのは妄想である。ここの"have"は使役動詞で、「〜に〜させる」という意味で、ここの"it"は"reality"「現実」である。あなたがあなたの都合に合わせて現実を作り変えることが出来ると信じることは妄想だ、ということ。



You would destroy time's continuity by breaking it into past, present and future for your own purposes.
  • destroy [distrɔ́i] : 「破壊する、崩壊させる、〜を滅ぼす」
  • continuity [kɑ̀nt(ə)n(j)úːəti] : 「連続性、継続性」
  • break [bréik] : 「壊す、割る、折る、破る」
  • purpose [pə́ː(r)pəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨」
❖ "You would destroy ~ "「あなたは、あなた自身の目的のために、時間を過去現在未来と分割することで、時間の連続性を破壊している」。あなたは時間の連続性を信じているのに、過去現在未来を設定することで、時間を分割し、時間の連続性を壊している。それは、あなたの目的にとって都合がいいようにしているまでのことだ。



You would anticipate the future on the basis of your past experience, and plan for it accordingly.
  • anticipate [æntísəpèit] : 「予想する、予期する、見込む、期待する」
  • basis [béisis] : 「土台、基礎、基盤、基準、原理、原則」
  • on the basis of : 「〜に基づいて、〜を基準にして、〜を根拠にして」
  • experience [ikspí(ə)riəns] : 「経験、体験、見聞」
  • accordingly [əkɔ́ː(r)diŋli] : 「それに応じて、それ相応に、それに沿って」
❖ "You would anticipate ~ "「あなたは、あなたの過去の経験に準じて未来を予測し、それに従って、未来のプランを立てる」。



Yet by doing so you are aligning past and future, and not allowing the miracle, which could intervene between them, to free you to be born again.
  • align [əláin] : 「整列させる、〜を一直線に合わせる、1列に並べる、調整する」
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する、可能にする」
  • intervene [ìntə(r)víːn] : 「間に入る、干渉する、介入する」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間に」
  • free [fríː] A to do : 「Aに自由に〜させる」
❖ "Yet by doing so ~ "「しかし、そうすることで、あなたは過去と未来を一直線に整列させ、奇跡が起こることを許さない」。"which could intervene ~ "「その奇跡とは、あなたが自由に再び生まれ変われるために、過去と未来の間に介入できるのである」。過去の経験から未来を予測し、未来を過去に従属させることで、予想外の出来事が起きることを遮断してしまう。したがって、奇跡さえも除外されてしまう。人生をまったく異なった方向に進むという、いわば生まれ変わるという奇跡も起きようがない。
 
 
 

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