●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-13.IV.9:1 ~ T-13.V.1:9

9. You, too, will interpret the function of time as you interpret yours.

  • interpret [intə́ː(r)prət] : 「解釈する、解明する、説明する」
  • function [fʌ́ŋ(k)∫n] : 「機能、作用、働き、効用」
❖ "You, too, will interpret ~ "「あなたもまた、あなたがあなたの機能を解釈するにしたがい、時間の機能を解釈するようになるだろう」。"interpret"「解釈する」という言葉を"understand"「理解する」という言葉に置き直してみるといい。あなたの機能とは、この幻想世界においては"healing"「ヒーリング」であり、実相世界においては"creation"「創造」である。ここではヒーリングのことを言っており、あなたが同胞のヒーリングをし、同胞を救おうとすることで、時間を利用する方法を学ぶのである。時間の持つ機能を利用するのだから、あなた独自の時間解釈が出来るようになるだろう。ところで、時間を救いに利用するとは、たとえば、このACIMを学ぶに当たって、時間は幻想、錯覚だからと言って瞬時に学び終えるものでない。たっぷり時間をかける必要があろう。また、輪廻転生によって学びのレベルを高めていくにも、長大な時間が必要である。この幻想世界では、ヒーリングにも救いにも、ある程度の時間は必要なのであって、その時間が必要でなくなったとき、それこそが、時間の消滅であり、実相世界への突入と考えればいい。いわゆる、涅槃(ねはん)、ニルヴァーナである。



If you accept your function in the world of time as one of healing, you will emphasize only the aspect of time in which healing can occur.
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • emphasize [émfəsàiz] : 「〜を強調する、重要視する、重視する」
  • aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面、特徴、様子、外見」
  • occur [əkə́ː(r)] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
❖ "If you accept your function ~ "「もしあなたが、この時間世界におけるあなたの機能は一種のヒーリングであると受け入れるなら、」"you will emphasize only ~ "「あなたは、ヒーリングが起こり得る時間の側面だけを強調するであろう」。いろいろな時間の過ごし方があるが、ヒーリングに関係した時間だけを重要視するようになるだろう、ということ。時間の機能をヒーリングに役立てるようになるのである。



Healing cannot be accomplished in the past. It must be accomplished in the present to release the future.
  • accomplish [əkɑ́mpli∫] : 「成就する、達成する、遂げる、仕上げる」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • present [préznt] : 「今、現在」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ」
  • future [fjúːt∫ə(r)] : 「未来、将来」
❖ "Healing cannot be ~ "「ヒーリングは、過去において達成されることは不可能である」。"It must be accomplished ~ "「ヒーリングは、未来を解放するために、現在において達成されなくてならない」。エゴの、現在のとらえ方と正反対である。エゴは過去と未来を温存するために、ヒーリングの可能性のある現在を隠そうとする。ホーリー・スピリットは、過去と未来を解放するために、現在をヒーリングのために利用する。未来を解放するとは、未来の罰から解放することととらえてもいいし、幻想の時間そのものからの解放と考えてもいい。次の文章を参照。



This interpretation ties the future to the present, and extends the present rather than the past.
  • interpretation [intə̀ː(r)prətéi∫n] : 「解釈、説明、解説」
  • tie [tái] : 「〜を結ぶ、結合する、縛る、くくる」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • rather than : 「〜よりはむしろ、かえって」
❖ "This interpretation ties ~ "「こういう解釈は、未来と現在とを結びつける」。"and extends the present ~ "「そして、過去ではなく、現在を拡張するのである」。どうやら、現在と未来を結びつけ、現在という時を拡張して、永遠性へ質転換させようという狙いがあるようだ。いずれにしても、ヒーリングの最終目的の一つは、錯覚の時間を消滅させ、実相世界の永遠性を獲得することである。



But if you interpret your function as destruction, you will lose sight of the present and hold on to the past to ensure a destructive future.
  • interpret [intə́ː(r)prət] : 「解釈する、解明する、説明する」
  • destruction [distrʌ́k∫n] : 「破壊、破滅、破棄」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する」
  • sight [sáit] : 「視界、視野、視力」
  • lose sight of : 「〜を見失う」
  • hold on to : 「〜をつかんで離さない、〜にしがみつく、〜を手放さない」
  • ensure [en∫úə(r)] : 「〜を確かにする、保証する、確保する」
  • destructive [distrʌ́ktiv] : 「 破壊的な、破壊主義的な、有害な」
❖ "But if you interpret ~ "「しかし、あなたが、あなたの機能は破壊であると解釈するなら、」"you will lose sight of ~ "「あなたは現在という時を見失い、」"and hold on to ~ "「破壊的な未来を確実にするために、過去という時に執着するであろう」。あなたの機能は破壊であると耳元で囁くのは、もちろんエゴである。



And time will be as you interpret it, for of itself it is nothing.
  • of oneself : 「独りでに、それ自体で」
❖ "And time will be ~ "「そして、時間は、あなたの解釈次第で如何様にもなる」。"for of itself it ~ "「なぜなら、時間は、それ自体としては、無であるからだ」。時間は幻想、錯覚であり、無である。それをどう利用するかで、錯覚の時間は如何様にも変容する。



 
 
V. The Two Emotions
二つの感情
 
 
 
1. I have said you have but two emotions, love and fear. One is changeless but continually exchanged, being offered by the eternal to the eternal.
  • emotion [imóu∫n] : 「感情、情緒、感動」
  • fear [fíə(r)] : 「恐れ、恐怖」
  • changeless [tʃéindʒlis] : 「変化のない、不変の、不動の、一定の」
  • continually [kəntínju(ə)li] : 「絶えず、持続的に、継続的に、頻繁に」
  • exchange [ikst∫éin(d)ʒ] : 「〜を交換する、〜をやりとりする」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、ささげる、提供する」
  • eternal [itə́ː(r)nl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の」
❖ "I have said you ~ "「わたしは、あなたが愛と恐れの二つの感情しか持ち得ないと言ったことがある」。"One is changeless but ~ "「その一方の愛は、変化することなく、絶え間なく交換される」。"being offered by ~ "分詞構文、理由、「なぜなら、愛は、永遠なるものによって、永遠なるものへと差し出されるからである」。愛は不変であると言うと、そんなことはない、と言われるかも知れない。しかし、変化流動する愛はこの幻想世界の愛であって、実相世界の愛は変化しない。時間が存在しないので変化のしようがないのであるが、そもそも、一元論の実相世界には対極概念がない。したがって、憎悪という対極の存在しない純粋無垢の愛が実在の愛であり、絶対的愛、一元論的愛、至上の愛、とでも言っておこうか。その絶対的愛を、時間の存在しない実相世界において分かち合うのであるから、愛は永遠なるものから永遠なるものへと交換されるのである。



In this exchange it is extended, for it increases as it is given. The other has many forms, for the content of individual illusions differs greatly.
  • exchange [ikst∫éin(d)ʒ] : 「交換、やりとり」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • increase [inkríːs] : 「増える、増大する、大きくなる」
  • form [fɔ́ː(r)m] : 「形、外形、構造、現れ、姿」
  • content [kɑ́ntent] : 「内容、中身」
  • individual [ìndəvídʒu(ə)l] : 「個人の、個人的な、個性的な」
  • differ [dífə(r)] : 「異なる、相違する、違う、差がある」
  • greatly [gréitli] : 「大いに、非常に」
❖ "In this exchange ~ "「この交換によって、愛は拡張する」。分かち合いによって、真実なるものは拡張するので、愛も拡張する。もちろん拡張は変化ではない。規模が拡大するだけである。たとえば、この幻想世界においても、独りで喜びを味わうのに比べて、他者と共に喜ぶを分かち合うと、喜びも拡大、拡張するという経験をもつものだ。"for it increases ~ "「なぜなら、愛は与えられた時、増加するからである」。"The other has ~ "「他方の恐れには、多くの形態がある」。"for the content of ~ "「なぜなら、個人的な幻想の内容は、大いに異なるからである」。



Yet they have one thing in common; they are all insane. They are made of sights that are not seen, and sounds that are not heard.
  • in common [kɑ́mən] : 「共通の、共通して、共同の」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • be made of : 「〜よって作られている、〜によって出来ている」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、視覚、視力」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • heard [hə́ː(r)d] : 「hear の過去・過去分詞形」
❖ 恐れには多くの形態があるが、"Yet they have one ~ "「しかし、それらには共通のものが一つある」。"they are all ~ "「恐れはすべて正気ではないのだ」。"They are made of sights ~ "「恐れは、見えないもの、聞こえないもので作り上げられている」。つまり、恐れは、幻想、錯覚の産物である。幻想、錯覚が多様であるから、恐れの形態も多様となる。しかし、どの恐れも正気の沙汰ではない。



They make up a private world that cannot be shared. For they are meaningful only to their maker, and so they have no meaning at all.
  • make up : 「作り上げる、でっち上げる、構成する」
  • private [práivət] : 「私的な、自分だけが持つ、個人用の、自分用の」
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、意味深長な、重要な」
  • maker [méikə(r)] : 「作る人、作り手、メーカー」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
❖ "They make up ~ "「恐れは、分かち合うことの出来ないプライベートな世界をでっち上げる」。"For they are meaningful ~ "「なぜなら、恐れは、それを作った者にとってのみ意味をもち、」"and so they have no ~ "「したがって、まったく意味がないのであるから」。まったく意味がないから、分かち合われることすらない。恐れは人を孤絶状態に陥らせるのだ。つまり、恐れを抱いたものは孤独の奴隷となる。



In this world their maker moves alone, for only he perceives them.
  • move [múːv] : 「移動する、動く」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
❖ "In this world their ~ "「この世界では、恐れを作った者は単独行動をとる」。"for only he perceives ~ "「なぜなら、その恐れを知覚するのはその者だけであるからだ」。恐れは分かち合われることが不可能であり、その者を孤絶状態に突き落とす。したがって、その者は単独行動をとる以外にない。しかも、その恐れは単に個人的な妄想に過ぎないので、誰も理解してはくれない。孤絶状態はますます深まるばかりだ。
 
 
 

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