●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-12.VIII.1:1 ~ T-12.VIII.2:5

 

VIII. The Attraction of Love for Love
愛を求める愛の引力
 
 
 
1. Do you really believe that you can kill the Son of God?
  • really [ríː(ə)li] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • kill [kíl] : 「殺す、葬る、始末する」
❖ "Do you really ~ "「あなたは本当に、あなたが神の子を殺せると信じているのか」。



The Father has hidden his Son safely within himself, and kept him far away from your destructive thoughts, but you know neither the Father nor the Son because of them.
  • hidden [hídn] : 「hideの過去分詞」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする、かくまう」
  • safely [séifli] : 「安全に、支障なく、無事に」
  • far away from : 「〜から遠く隔てて、〜から遠く離れて」
  • destructive [distrʌ́ktiv] : 「破壊的な、破壊主義的な、有害な」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、見解、考えること、思考」
  • neither [níːðə(r)] : A nor B : 「AもBも〜ない」
❖ "The Father has hidden ~ "「父なる神は、神の子を懐の中に安全に隠しており、」"and kept him far away from ~ "「あなたの破壊的な思いから遠ざけている」。"but you know neither ~ "「しかし、あなたは破壊的な思いを抱いているので、父なる神も神の子も知ることがない」。"because of them"の"them"は"your destructive thoughts"ととらえていいだろう。



You attack the real world every day and every hour and every minute, and yet you are surprised that you cannot see it.
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • surprise [sə(r)práiz] : 「〜を驚かす、〜をあっと言わせる」
  • be surprised : 「驚く、びっくりする、意外に思う、不思議に思う」
❖ "You attack the real world ~ "「あなたは毎日、毎時間毎分、実相の世界を攻撃するが、」"and yet you are surprised ~ "「その攻撃された姿が見えないのに驚いている」。幻想の世界から実相の世界を攻撃しても実害が及ぶわけがない。ちょうど、夢の中のモンスターがあなたに襲いかかっても、あなたに実害が及ばないのと等しい。ところで、実相を攻撃するとはどういうことか、たとえば、次の文章を見れば分かる。



If you seek love in order to attack it, you will never find it. For if love is sharing, how can you find it except through itself?
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • in order to : 「〜するために」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす、検出する」
  • sharing [∫é(ə)riŋ] : 「わかち合い、共有利用」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜を介して」
❖ "If you seek love ~ "「もしあなたが、愛を攻撃するために愛を探したとしても、」"you will never ~ "「あなたは決して愛を見つけることは出来ない」。実相の愛を攻撃しようとして、あなたはターゲットとなる愛を探すのだが、見つけることは出来ない。"For if love is ~ "「なぜなら、もし愛が分かち合いであるのなら、」"how can you find it ~ "「あなたは、愛を通さずして、どうやって愛を見つけることが出来ようか」。実相における平和も喜びも、もちろん愛も、分かち合うことで拡張する性質を有している。愛ある者と愛ある者が、愛を分かち合うことで愛を知り、知ることで拡張するわけである。あなたは愛を分かち合うことをせず、愛を攻撃目標として探しているのだから、当然、見つかるわけがない。



Offer it and it will come to you, because it is drawn to itself. But offer attack and love will remain hidden, for it can live only in peace.
  • Offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「ささげる、差し出す、提供する」
  • drawn [drɔ́ːn] : 「draw の過去分詞形」
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を引き付ける、引き寄せる」
  • remain [riméin] [SVC] : 「依然として〜のままである」
  • hidden [hídn] : 「隠された、秘密の」
❖ "Offer it and it will ~ "「愛を捧げれば、愛はあなたに返ってくるだろう」。"because it is ~ "「なぜなら、愛は愛自体に引き寄せられるからである」。"But offer attack ~ "「しかし、攻撃を差し出せば、愛は隠されたままとなる」。"for it can live only ~ "「なぜなら、愛は、平和の内にのみ生きることが出来るからだ」。短い一文だが、含蓄がある。



2. God's Son is as safe as his Father, for the Son knows his Father's protection and cannot fear.
  • protection [prəték∫n] : 「保護、守ること、擁護、予防、防御、防備」
❖ "God's Son is as ~ "「神の子は、父なる神同様に安全である」。"for the Son knows ~ "「なぜなら、神の子は父なる神に守られていることを知っているし、恐れることが不可能だからだ」。



His Father's Love holds him in perfect peace, and needing nothing, he asks for nothing.
  • hold [hóuld] : 「抱き締める、維持する、支える」
  • perfect [pə́ː(r)fikt] : 「完ぺきな、完全な」
  • need [níːd] : 「〜する必要がある、〜を必要とする」
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する、〜を要する」
❖ "His Father's Love ~ "「父なる神の愛は、完全な平和のうちに神の子を抱きしめる」。"and needing nothing ~ "分詞構文、理由、「何も必要としないので、神は何も要求しない」。"perfect peace"「完全な平和」とは、実相の平和であって、それは戦争、争いという対極概念を持たない純粋な平和のことである。その意味では、絶対平和、究極の平和、一元論的平和である。



Yet he is far from you whose Self he is, for you chose to attack him and he disappeared from your sight into his Father. He did not change, but you did.
  • far from : 「〜から遠くに」
  • chose [t∫óuz] : 「choose の過去形」
  • choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • disappear [dìsəpíə(r)] : 「見えなくなる、姿を消す、存在しなくなる、消滅する」
  • sight [sáit] : 「視界、視野、視覚、視力」
❖ "Yet he is far from ~ "ここの"he"は神の子のことで、「しかし、神の子は、神の子があなた自身であるところの、そのあなたから遠く離れてしまった」。神の子というアイデンティティがあなたから欠落してしまった。あなたは自分をよもや神の子であるとは信じていない。"for you chose to ~ "「なぜなら、あなたは神の子を攻撃することを選択したので、」"he disappeared from ~ "「神の子はあなたの視界から姿を消し、父なる神の中へと隠れたからである」。もはやあなたは、あなたの同胞の中にキリストを見出すことが困難となった。"He did not change ~ "「神の子が変わったのではない、あなたが変わったのだ」。神から心が分離し、その心は分裂し、神の子というアイデンティティを捨て、エゴの支配に屈してしまったあなたが変わったのであって、神の子自体が変化したのではない。



For a split mind and all its works were not created by the Father, and could not live in the knowledge of him.
  • split [splít] : 「割れた、分割した、分裂した、分けた」
  • work [wə́ː(r)k] : 「労働、仕事、仕業、職業」
  • knowledge [nɑ́lidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
❖ "For a split mind ~ "「なぜなら、分裂した心も、そのなす働きも、父なる神が創造したものではない」。"and could not live ~ "「そして、分裂した心は、神の叡智のうちに生きることが出来なくなったのだ」。すなわち、神から分離したのである。神の叡智とは、言葉を変えれば神の愛であり、実相世界そのものである。あなたは実相世界から分離し、神とはまったく無関係の幻想の世界をでっち上げ、そこ世界で汲々として生きているわけである。
 
 
 

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