●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-11.IV.1:1 ~ T-11.IV.2:5

IV. The Inheritance of God's Son
神の子が継承したもの
 
 
1. Never forget that the Sonship is your salvation, for the Sonship is your self.
  • forget [fə(r)gét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • salvation [sælvéi∫n] : 「救出、救済、救い」
❖ "Never forget that ~ "「神の子であることが、あなたの救済であることを決して忘れないように」。"for the Sonship is ~ "「なぜなら、神の子であるということは、あなた自身なのであるから」。



As God's creation it is yours, and belonging to you it is his. Your self does not need salvation, but your mind needs to learn what salvation is.
  • creation [kriéi∫n] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • belong [bilɔ́(ː)ŋ] to : 「〜に属する、〜の所有物である」
  • learn [lə́ː(r)n] : 「〜を学ぶ、習う、〜を知る、分かる」
❖ "As God's creation ~ "「神が創造したものであるから、神の子であるということはあなたのものである」。訳すと変な意味になるが、要するに、神はあなたを創造したので、あなたは神の子という身分をもっている、ということ。"and belonging to you ~ "分詞構文、理由、「そして、神の子であることはあなたに属しているので、それは神のものでもある」。ここも意味がとりにくいのだが、あなたが神の子であるという身分を有している事実は、元をたどれば神にその源がある、つまり、神があなたの父である、ということ。あなたが神の子である(Sonship)と同時に、神はあなたに対して父性(Fatherhood)をもっているのである。"Your self does not ~ "「(本当の)あなた自身は、救済を必要としていない」。"but your mind needs ~ "「しかし、あなたの心は、救済とは何であるか、学ぶ必要がある」。"Your self"であるが、単なる「あなた自身」ではなく、「実相に存在する真なるあなた自身」と考えるべきだ。いわば、ハイヤー・セルフ(高我)と考えてもいいかもしれない。この自己は実相に存在しているので、救済は必要ない。では、今ここにいるあなたは何なのか? 夢(幻想)の中で演じている自己である。分裂した心の断片が投影した自己である。その分裂した断片の心は、救済を必要としているのである。



You are not saved from anything, but you are saved for glory.
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • glory [glɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉、誇り、壮観、荘厳」
❖ "You are not saved ~ "「あなたは何かから救われるのではない」。"but you are saved ~ "「栄光のために救われるのである」。さて、難解である。本当のあなた自身(ハイヤー・セルフ)は実相の世界に存在しているので救済の必要はない。しかし、夢(幻想)の中で自己を演じているあなたの心は救済を必要としている。救済とは、夢(幻想)から目覚め、実相に回帰することである。夢や幻想は実在ではないから、その意味では実体をもった何かから救済されるわけではない。単に目を覚ませばいいだけの話である。では、目を覚ますとは具体的にどういうことか? 文章の流れから判断すると、それは、あなたが神の子としての栄光(glory)をもっている事実を受け入れることである。あなたを創造した父なる神の栄光を受け入れることである。したがって、あなたの心の救いは、何物からか逃げ出すことではなく、栄光に向かって歩き出すことなのである。



Glory is your inheritance, given you by your creator that you might extend it.
  • inheritance [inhérət(ə)ns] : 「継承、受け継いだもの、継承物」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • so that : 「〜できるように」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
❖ "Glory is your ~ "「栄光はあなたが(神から)継承したものである」。"given you by your ~ "分詞構文、理由、Beingを先頭に補う、「あなたが栄光を拡張出来るように、あなたの創造主から与えられたものであるからだ」。ここの"that"は"so that"の省略形。ACIMではよく用いられている。



Yet if you hate part of your Self all your understanding is lost, because you are looking on what God created as yourself without love.
  • hate [héit] : 「嫌がる、嫌悪する、憎む」
  • lost [lɔ́(ː)st] : 「lose の過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • look on A as B : 「AをBと見なす」
❖ "Yet if you hate ~ "「しかし、もしあなたが、真のあなた自身の一部でも嫌うのであれば、」"all your understanding ~ "「あなたは理解のすべてを失うことになる」。ここの"your Self"は実相の世界の真のあなた自身、ハイヤー・セルフと考えていいだろう。ACIMでは、一部の否定は全体の否定を意味する。真の自分の一部でも否定すれば(嫌悪すれば)、自分のすべてを否定したことになる。それが理解と言えるだろう? "because you are looking on ~ "「なぜならば、あなたは、神が創造したものを、愛を持たずに、自分自身だと見ているからである」。愛は理解につながるが、憎悪が愛を育むことはない。



And since what he created is part of him, you are denying him his place in his own altar.
  • since [síns] : 「〜なので、〜だから」
  • deny [dinái] A B : 「AにBを与えない」
  • altar [ɔ́ːltə(r)] : 「祭壇、聖餐台」
❖ "And since what he ~ "「そして、神が創造したものは神の一部であるので、」"you are denying him ~ "「あなたは、神自身の祭壇に、神の居場所を与えないことになる」。神の栄光を讃えるべき祭壇に神の居場所を作らないとは、簡単に言えば、神を否定することである。何を言いたいのかというと、あなたが真の自分を否定することは、神があなたを創造したことを否定することにつながり、結局、神を否定することになる、ということ。自己否定は神の否定である。



2. Could you try to make God homeless and know that you are at home?
  • homeless : 「家のない、住む家もない、孤児の」
  • at home : 「くつろいで、気楽に、在宅して」
❖ "Could you try to ~ "直訳すると、「あなたは、神から家を奪おうと試み、そしてあなたが家でくつろいでいると知ることなど出来るであろうか」。つまり、神を否定しておいて、心の真の平和を得ることなどできない、ということ。



Can the Son deny the Father without believing that the Father has denied him?
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
❖ "Can the Son deny ~ "「父なる神が神の子を否定していると信じることなく、神の子が父なる神を否定することが出来ようか」。神が、自分の創造した神の子を否定することなど決してないはずだ。



God's laws hold only for your protection, and they never hold in vain.
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規」
  • hold [hóuld] : 「有効である、適用できる」
  • protection [prəték∫n] : 「保護、守ること、防御」
  • vain [véin] : 「無駄な、無益な、無価値な」
  • in vain : 「無駄に」
❖ "God's laws hold ~ "「神の法は、あなたを防御するためだけに有効である」。"and they never ~ "「そして、神の法は、その効果が無駄になることはない」。神の法はあなたを守る。そんな神があなたを否定するわけがない。



What you experience when you deny your Father is still for your protection, for the power of your will cannot be lessened without the intervention of God against it, and any limitation on your power is not the Will of God.
  • experience [ikspí(ə)riəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • power [páuə(r)] : 「力、パワー、能力、勢力」
  • will [wíl] : 「意思、意欲」
  • lessen [lésn] : 「〜を減少させる、少なくする、小さくする」
  • intervention [ìntə(r)vén∫n] : 「介入、干渉」
  • limitation [lìmitéi∫n] : 「制限、極限、限定」
❖ "What you experience ~ "「あなたがあなたの父なる神を否定する時にあなたが経験することでさえ、あなたを防御するために役立つ」。"for the power of your ~ "「なぜなら、あなたの意思のパワーは、神があなたの意思に反して介入しない限り、減少させれることは不可能だからである」。"and any limitation on your power ~ "「そして、あなたのパワーが制限されるようなことは何でも、神の意思ではない」。神が神の子に継承した意思のパワーは、たとえ神の子が神を否定する立場をとったとしても、その力を弱めることはない。それは神の意思ではないからだ。したがって、神を否定する神の子でさえ、自己を防衛するパワーをもち、またその力を経験するのである。



Therefore, look only to the power that God gave to save you, remembering that it is yours because it is his, and join with your brothers in his peace.
  • look to : 「〜に頼る、〜を頼みにする、〜に目をやる、〜に目を配る」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • remember [rimémbə(r)] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
  • join [dʒɔ́in] : 「加わる、加入する、参加する」
❖ "Therefore, look only to ~ "「したがって、神があなたを救うために与えたパワーだけを頼みにしなさい」。"remembering that it is ~ "分詞構文、付帯状況、「そして、そのパワーは神のものであるからこそ、あなたのものでもあるのだと覚えておきながら、」"and join with your brothers ~ "「神の平和の中に、同胞とともに参加しなさい」。
 
 
 

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