●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-11.I.11:1 ~ T-11.II.1:6

11. You are asked to trust the Holy Spirit only because he speaks for you. He is the Voice for God, but never forget that God did not will to be alone.

  • trust [trʌ́st] : 「信用する、信頼する、〜に任せる」
  • speak for : 「養護する、弁護する、代弁をする」
  • for : 「〜の代わりに」
  • forget [fə(r)gét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • will : 「〜するつもりである」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで、唯一の」
❖ "You are asked to ~ "「あなたは、ホーリー・スピリットを信頼するように求められている」。"only because he speaks ~ "「ただただ、ホーリー・スピリットはあなたのためを思って話しているのだから」。"He is the Voice for ~ "「ホーリー・スピリットは神に代わって話をする声である」。"but never forget that ~ "「しかしホーリー・スピリットは、神がたった独りでいることを望んではいないことを決して忘れていない」。ホーリー・スピリットは、あなたと神の間を取り持つ媒介役である。神のメッセンジャーと思ってもいい。



He shares his will with you; he does not thrust it upon you. Always remember that what he gives he keeps, so that nothing he gives can contradict him.
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する」
  • thrust [θrʌ́st] : 「押し付ける、押しやる、突っ込む」
  • Always [ɔ́ː(l)weiz] : 「いつも、いつでも、常に」
  • remember [rimémbə(r)] : 「 〜を思い出す、〜を覚えている」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
  • so that : 「そのため、その結果」
  • contradict [kɑ̀ntrədíkt] : 「〜と矛盾する、相反する」
❖ "He shares his will ~ "「神は、神の意思をあなたと分かち合っている」。"he does not thrust ~ "「神は、神の意思をあなたに押し付けたりしない」。"Always remember that ~ "「いつも、that以下を覚えておくように」。"that what he gives ~ "「神は、与えるものを保持しており、」"so that nothing ~ "「その結果、神が与えるものは神と矛盾することは不可能である」。神は自らが所有していないものをあなたに与えることはない。神は自らがもっているものだけを与える。したがって、それは神自身とコンフリクトを起こすことはない。



You who share his life must share it to know it, for sharing is knowing. Blessed are you who learn that to hear the Will of your Father is to know your own.
  • life [láif] : 「生命、寿命、活気、元気」
  • Bless [blés] : 「祝福する、〜を賛美する、〜に感謝する」
  • learn [lə́ː(r)n] : 「〜を学ぶ、暗記する、覚える、習う」
  • own [óun] : 「自分の、独自の、自らの、自己の」
❖ "You who share ~ "「神の命を分かち合っているあなたは、その命を知るために分かち合っているに違いない」。"for sharing is ~ "「なぜなら、分かち合うことは知ることであるからだ」。硬い表現だが、要するに、神の命を分かち合うことで、神の命、神の意思が分かってくるということ。"Blessed are you ~ "「that以下を知るあなたは祝福されている」。"that to hear the Will ~ "「あなたの父なる神の意思に耳を傾けることは、あなた自身の意思を知ることである」と知るあなたは祝福されている。「祝福されている」という言葉がピンと来ないようなら、「神が喜んでくれる」と言い換えてもいいだろう。基本的にACIMはキリスト教の用語を使って表現しているが、読者である我々はキリスト教に限定されることはない。「神」という言葉がピンと来なかったなら、「仏」という言葉に置き換えてもいいし、ホーリー・スピリットという単語が気にくわなければ「観音さん」という言葉に置き換えてもいい。



For it is your will to be like him, whose will it is that it be so. God's Will is that his Son be one, and united with him in his oneness.
  • unite [junáit] : 「〜を結合させる、一つにする、結び付ける」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性、統一性、調和」
❖ "For it is your will ~ "「なぜなら、神のようになることがあなたの意思であるからだ」。"whose will it is ~ "「そして、そうなることが神の意思でもある」。神と神の子を別(わか)つ垣根が、同一の意思を分かち合うことで消えていくのである。神と神の子が融和していく。"God's Will is that ~ "「神の意思は、神の子が一つになることであり、」。ここの"be"は"should be"のこと。"and united with him ~ "「そして、神の単一性の中に、神の子も統一されることである」。神の世界である純粋一元の世界に、神の子は統一されていく。まさに神人一体の極致である。存在のすべては"God is"の二文字に収斂していくのである。



That is why healing is the beginning of the recognition that your will is his.
  • beginning [bigíniŋ] : 「初め、開始、始まり」
  • recognition [rèkəgní∫n] : 「認識、認証、真価を認めること」
❖ "That is why healing ~ "「それは、ヒーリングが、あなたの意思は神の意思であると認識し始めることである理由である」。神の意思とあなたの意思が同一であることを知り、神の純粋一元の世界に統一されていくことがヒーリングである。なぜなら、純粋一元の世界には対立概念、対極性がないから、病気、死、苦しみ、等々は存在しないのである。したがって、実相(reality)に目覚めることで、幻想(illusion)の病気、死、苦しみ、等々が消滅していくのだ。




II. The Invitation to Healing
ヒーリングへの誘(いざな)い


1. If sickness is separation, the decision to heal and to be healed is the first step toward recognizing what you truly want.
  • sickness [síknəs] : 「病気」
  • separation [sèpəréi∫n] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • decision [disíʒ(ə)n] : 「解決、決定、決意、決心」
  • toward [tɔ́ː(r)d] : 「〜の方へ、〜に向かって、〜に向いて」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
  • truly [trúːli] : 「全く、本当に、真に」
❖ "If sickness is ~ "「もし、病が分離であるなら、」"the decision to heal ~ "「ヒールしたい、ヒールされたいという決意は、あなたが本当に望むものを認識することへの第一歩である」。神と共にいた時は、病というものは存在しなかった。神の世界は純粋一元の世界であるから、病気という概念が存在しないのである。しかし、あなたが神から分離し、つまり、純粋一元の世界から分離し、深い眠りの中で二元論の世界を夢見るようになった。正しい心のホーリー・スピリットを保持したまま、しかし、二元論的対立概念の正しからざる心、エゴを作ってしまうのである。その二極対立の中で、エゴは神への恐れを投射し、病を疑似創造する。したがって、病をヒールするには、この逆のコースを進めばいいことになる。つまり、エゴの思考システムを抜け、悪夢から目覚めて分離を解消し、本当に自分が望む真実の実相に回帰するとき、病はヒールされる。したがって、あなたが本当に望むのはエゴではなくホーリー・スピリットなのだと認識することがヒーリングの第一歩となるわけである。ところで、病と言っても、ACIMでは肉体的病気に限定してはいない。幻想に毒された観念も病の一形態である。



Every attack is a step away from this, and every healing thought brings it closer.
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • away from : 「〜から離れた 」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、思考、思索、熟考」
  • bring [bríŋ] : 「持ってくる、もたらす」
  • close [klóus] : 「近い、接近した、近接した」
❖ "Every attack is ~ "「すべての攻撃は、これから遠ざかるステップである」。これとは、神からの分離を解消すること。"and every healing ~ "「すべてのヒーリングの思考は、神からの分離の解消に近づけてくれる」。攻撃はエゴの思考システムの最大の特徴であるから、攻撃によって神からの分離の解消に近づくことは不可能だ。ヒーリングをもたらす思考はホーリー・スピリットの思考システムの最大の特徴であるから、当然、神からの分離を解消する方向に近づいていける。エゴは幻想であり、ホーリー・スピリットは実相であることを忘れないように。



The Son of God has both Father and Son, because he is both Father and Son. To unite having and being is to unite your will with his, for he wills you himself.
  • both [bóuθ] A and B : 「AもBも、ABいずれも」unit
  • unite [junáit] : 「結合する、結び付ける、接合する」
  • will [wíl] A B : 「Aに遺言してBを与える」
❖ "The Son of God ~ "「神の子は、父なる神と息子の両方をもっている」。"because he is both ~ "「なぜなら、神の子は父であり、息子であるから」。神の子が創造したものに対して、神の子は父にあたるわけである。"To unite having and ~ "「持つことと存在することを結びつけるのは、あなたの意思と神の意思を結びつけることである」。"for he wills you ~ "「なぜなら、神はあなたに神自身を与えることを望んでいるからだ」。あなたが神の子であるのは、神から継承したものをもっているからだ。したがって、あなたは神のように創造できる。その創造したものに対して、あなたは父として、あなたの属性を継承させるのである。それが神の意思であり、またあなたの意思もそれに共鳴して、神の意思と結びつけられていく。神と神の子が渾然一体となっていく。



And you will yourself to him because, in your perfect understanding of him, you know there is but one will.
  • perfect [pə́ː(r)fikt] : 「完ぺきな、完全な」
  • understanding [ʌ̀ndə(r)stǽndiŋ] : 「理解、納得」
❖ "And you will yourself ~ "「そして、あなたも、あなた自身を神に与えたいと思う」。"because, in your perfect ~ "「なぜなら、あなたが神を完璧に理解する中で、」"you know there ~ "「一つの意思だけがあると、あなたは理解するのであるから」。神と神の子であるあなたが、互いの意思を分かち合うのではない。互いに自己を与え合うことで、唯一の意思を形成していくのである。なぜなら、神と神の子は分かつことができないからだ。まさに、ACIMの神人一体。



Yet when you attack any part of God and his Kingdom your understanding is not perfect, and what you really want is therefore lost to you.
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • part [pɑ́ː(r)t] : 「一部、部分」
  • lost [lɔ́(ː)st] : 「lose の過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する」
❖ "Yet when you attack ~ "「しかし、あなたが神と王国のいかなる部分を攻撃したとしても、それはあなたの理解が完全でないことを示している」。"and what you really ~ "「したがって、あなたが本当は何を望んでいるのか、あなたには分からなくなる」。神の子は神の一部であるから、"any part of God and his Kingdom"は、たとえば、あなたの同胞と考えてもいい。つまり、あなたの同胞を攻撃するようでは、あなたの実相の理解は完全ではない。理解が完全でないから、道に迷うのである。
 
 
 

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