●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-11.Intro.1:1 ~ T-11.Intro.2:8

Text - Chapter 11



God or the Ego
神、あるいはエゴ



Introduction


1. Either God or the ego is insane. If you will examine the evidence on both sides fairly, you will realize this must be true. 
  • either [íːðər] : 「どちらか一方の」
  • insane [inséin] : 「ばかげた、正気でない」
  • examine [igzǽmin] : 「調べる、検査する」
  • evidence [évidens] : 「証拠、証言、印」
  • on both sides : 「両側に」
  • fairly [féərli] : 「公平に、平等に」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、自覚する」
❖ "Either God or ~ "「神かエゴのどちらかが狂っている」。"If you will ~ "「もしあなたが、両方を公平に、(狂気の)証拠を調べたなら、」"you will realize ~ "「あなたは、このこと(神とエゴのどちらかが狂っていること)が正しいに違いないと分かるだろう」。



Neither God nor the ego proposes a partial thought system. 
  • neither [níːðər] : 「どちらの〜も〜でない」
  • neither A nor B : 「AとBのどちらも〜ない 」
  • propose [prəpóuz] : 「〜を提案する、画策する」
  • partial [pάːrʃəl] : 「部分的な、一部の、不完全な」
❖ "Neither God nor ~ "「神もエゴも、どちらも、不完全な思考システムを提案しているのではない」。完全に正しいか、完全に誤っているか、そのどちらかだ。一部が正しく、その他の部分が誤っているということはない。



Each is internally consistent, but they are diametrically opposed in all respects so that partial allegiance is impossible. 
  • internally [intə́ːrnli] : 「内部で、内面的に」
  • consistent [kənsístənt] : 「一貫性のある、矛盾しない」
  • diametrically [dàiəmétrikəli] : 「正反対に」
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、対抗する」
  • be diametrically opposed : 「正反対である」
  • respect [rispékt] : 「個所、観点、視点」
  • in all respects : 「あらゆる点で、すべての点で」
  • so that : 「その結果」
  • allegiance [əlíːdʒəns] : 「忠誠、忠実」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、あり得ない」
❖ "Each is internally ~ "「どちらの思考システムも、内部的には一貫している」。エゴの思考システムさえ、内部矛盾を起こしているわけではない。整合性は保っている。"but they are ~ "「しかし、それらはあらゆる面で正反対である」。しかし、神の思考システムとエゴの思考システムは完全に正反対である。"so that partial ~ "「その結果、部分的に(思考システムに)忠実であることは不可能である」。つまり、良いとこどりを考えて、ある箇所は神の思考システムから、別の箇所はエゴの思考システムから採用しようなどということは不可能だ。水と油のような2つの思考システムをごちゃまぜには出来ない。どちらか一方だけを選択しなくてはいけない。



Remember, too, that their results are as different as their foundations, and their fundamentally irreconcilable natures cannot be reconciled by vacillations between them. 
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成果」
  • different [dífərənt] : 「相違する、異なる」
  • foundation [faundéiʃən] : 「基盤、根拠、基礎」
  • fundamentally [fʌ̀ndəméntli] : 「基礎から、根本的に」
  • irreconcilable [irékənsàiləbl] : 「相いれない、妥協できない」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性」
  • reconcile [rékənsàil] : 「調和させる、調整する」
  • vacillation [væ̀səléiʃən] : 「変動、動揺、揺れ」
  • between [bitwíːn] : 「〜相互間で」
❖ "Remember, too ~ "「that以下もまた、覚えておくように」。"that their results ~ "「それら(神の思考システムとエゴの思考システム)の結果は、基盤部分がそうであるように、異なっている」。"and their fundamentally ~ "「さらに、基本的に相いれないそれらの性質は、2つの間を行き来したとしても調和させ得るものではない」。純粋一元性の世界から心が分離したとき、必然的に二元性が生じる。神の子の心は神の思考システムとその対極であるエゴの思考システムの2つを持ち、その間を行き来する。対極であるということは、その基盤も結果も正反対になることであって、調和の余地はない。神の子の心は必然的にコンフリクトを起こす。



Nothing alive is fatherless, for life is creation. Therefore, your decision is always an answer to the question, "Who is my father? "
  • alive [əláiv] : 「生きていて」
  • fatherless [fάːðərlis] : 「父のいない」
  • life [láif] : 「人命、生命」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • decision [disíʒən] : 「決定、決意、決心」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、応答」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、疑問、問い」
❖ "Nothing alive ~ "「生きているもので、親のいないものはない」。"for life is ~ "「なぜなら、命とは創造だからだ」。命は創造されるものであって、自然発生するものではない。命あるものはすべて、それを創造した源(親)をもっている。"Therefore, your ~ "「したがって、あなたの決定は、常に『私の親は誰なのか』という疑問の答えとなる」。つまり、神を選べば神を親とし、エゴを選べばエゴを親とすることになる、ということ。あなたの選択が、あなたの由来を決める。



And you will be faithful to the father you choose.
  • faithful [féiθfl] : 「信頼できる、誠実な」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "And you will ~ "「そしてあなたは、あなたが選択した親を信頼するようになるだろう」。エゴを親として選択すれば、あなたはエゴの子としてエゴを信頼する。本来神の子であるあなたは、親を取り違えることで心に矛盾を抱えてしまうのだ。



2. Yet what would you say to someone who believed this question really involves conflict? If you made the ego, how can the ego have made you? 
  • really [ríːəli] : 「実際には、ほんとうは」
  • involve [invɑ́lv] : 「〜を含む、伴う、を巻き込む」
  • conflict [kɑ́nflikt] : 「摩擦、葛藤、軋轢」
❖ "Yet what would ~ "「しかし、〜な人に向かってあなたは何と言うだろうか」。"who believed ~ "「この疑問は現実的にコンフリクトを含むと信じていた」人に、あなたは何と言うだろうか。この疑問とは、前段落の"Who is my father?(私の親は誰か)"のこと。また、ここのコンフリクトとは対立する矛盾点という意味合い。文脈から察すると、親は誰かという疑問をもち、さらにエゴを親に選択したとき、として読めばいいだろう。そこで、親は誰なのかと疑問を持ち、エゴを親に選択すると、"If you made ~ "「もし、あなたがエゴを作ったのであれば、どうやって、エゴはあなたを作ることが出来ただろうか」。ちょうど、鶏が先か卵が先かのコンフリクトと同様のコンフリクトを起こしてしまう。



The authority problem is still the only source of conflict, because the ego was made out of the wish of God's Son to father him. 
  • authority [əθɔ́ːrəti] : 「権威、威信」
  • problem [prɑ́bləm] : 「問題、課題、疑問」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、原因」
  • father [fɑ́ːðər] : 「親とする」
❖ "The authority problem ~ "「権威問題がなお、コンフリクトの唯一のソースになっている」。権威問題とは、ここではあなたとエゴのどちらが生みの親としての権威を持っているのか、という問題。そこにコンフリクトを起こす原因が集中している。"because the ego ~ "「なぜなら、エゴは、神の子がエゴを親にしたいと願ったことから生み出されたものだからだ」。あなたが親を求めてエゴを作ったのなら、あなたがエゴの親であるはず。親であるはずのあなたがエゴの子であると信じるのは矛盾である。
 神からの分離は、そもそも神の子が神なしで神のように生きていけるはずだと思ったことが切っ掛けであった。分離を果たして神を失った神の子は、神に代わる権威者を自ら創造しなくてはならなくなる。自ら抱え込んだ罪と罰の原因を新しく創造した神に丸投げし、責任逃れを果たそうとしたわけだ。



The ego, then, is nothing more than a delusional system in which you made your own father. 
  • nothing more than : 「〜にすぎない、〜でしかない」
  • delusional [dilúːʒənəl] : 「妄想の」
  • delusional system : 「妄想体系」
❖ "The ego, then ~ "「そこでエゴは、あなたがあなた自身の親を作った妄想の体系に過ぎないことになる」。神の子が罪と罰という幻想の重みに耐えかねて自己を乖離し、別人格の自己をでっち上げた。それがエゴ。親でも子でもなく、単なる妄想である。体系とあるが、エゴを新しい神と見立て、エゴの思考システムを掟に据(す)えるという形でエゴの世界を体系的に構築したという意味合い。



Make no mistake about this. It sounds insane when it is stated with perfect honesty, but the ego never looks on what it does with perfect honesty. 
  • make no mistake : 「間違わない」
  • sound [sáund] : 「〜に聞こえる、〜に思われる」
  • insane [inséin] : 「正気でない、狂った」
  • state [stéit] : 「述べる、はっきり言う」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • honesty [ɑ́nəsti] : 「正直、誠実」
  • look on : 「〜を見る」
❖ "Make no mistake ~ "「このことに関して、誤りを犯してはいけない」。"It sounds insane ~ "「完璧な誠実さをもって言うなら、それは狂っているように聞こえるだろうが、」正直に言えば狂っているように思われるだろうが、"but the ego ~ "「しかしエゴは、自分が成したことを、完璧な誠実さをもって見ることを決してしない」。エゴと書いているが、エゴをあなたに置き換えて読むんでみるといいだろう。エゴはあなたの代役なのだから。神の子は自分の成したことを完璧な誠実さをもって見直してみることをしない。エゴに丸投げしたからだ。



Yet that is its insane premise, which is carefully hidden in the dark cornerstone of its thought system. 
  • premise [prémis] : 「前提、仮定」
  • carefully [kéərfəli] : 「注意深く、慎重に」
  • hidden [hídn] : 「hideの過去分詞形」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
  • dark [dɑ́ːrk] : 「暗い、闇の」
  • cornerstone [kɔ́ːrnərstòun] : 「土台、礎、基礎」
❖ "Yet that is ~ "「しかし、それはエゴの狂った前提である」。それとは、あなたがエゴを作ったにも関わらず、エゴがあなたの親としての権威を有しているということ。"which is carefully ~ "「そして、その前提は、エゴの思考システムの暗い礎石の中に慎重に隠されているのだ」。あなたもエゴも、この前提に決して触れることのないように、密かに封印してしまった。



And either the ego, which you made, is your father, or its whole thought system will not stand.
  • either [íːðər] : 「〜か〜、または」
  • stand [stǽnd] : 「立っている、有効である」
❖ "And either the ~ "「そして、あなたが作ったエゴがあなたの親としていられるか、」"or its whole ~ "「または、エゴの思考システム全体が維持できないか、どちらかである」。エゴの化けの皮を剥がすことが出来るのは、エゴをでっち上げたあなた自身だ。あなたがエゴの思考システムを維持する限り、エゴはあなたの親のような顔をしてあなたを支配し続ける。あなたがエゴの思考システムを放棄し、ホーリー・スピリットの思考システムに乗り換えれば、幻想のエゴはその親性を失って、存在さえ取り消されてしまう。






Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp