●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-9.II.9:1 ~ T-9.II.10:6

9. To disbelieve is to side against, or to attack. To believe is to accept, and to side with. 
  • disbelieve [dìsbilíːv] : 「疑う、信じない」
  • side against : 「〜に反対する」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する」
  • accept [əksépt] : 「認める、受け入れる」
  • side with : 「〜側につく、〜に味方する」
❖ "To disbelieve is ~ "「信じないということは、反対すること、あるいは攻撃することである」。"To believe is ~ "「信じるということは、受け入れることであり、味方になることである」。ここは単純に、本当のことを信じないのは真実に対する攻撃であり、信じれば真実を受け入れたことになる、という意味合いに解釈していいだろう。



To believe is not to be credulous, but to accept and appreciate. 
  • credulous [krédʒələs] : 「信じやすい、騙されやすい」
  • appreciate [əpríːʃièit] : 「正しく理解する」
❖ "To believe is ~ "「信じるとは、簡単に騙されることではなく、」"but to accept and ~ "「受け入れて、正しく理解することである」。信じるか信じないか、単に一つを選べばいいというものではない。真実に対する正しい理解があってこそ、それを信じることが可能となる。



What you do not believe you do not appreciate, and you cannot be grateful for what you do not value. 
  • grateful [gréitfl] : 「感謝する」
  • value [vǽljuː] : 「評価する、重視する」
❖ "What you do ~ "「あなたが信じないものを、あなたは正しく評価しない」。あなたが真実をうさん臭く感じている限り、あなたは真実を正しく理解してはいない。"and you cannot ~ "「そして、あなたが評価しないものを、あなたはありがたく思うことは出来ない」。そして、価値がなさそうなものをあなたはありがたく思うことはない。



There is a price you will pay for judgment, because judgment is the setting of a price. And as you set it you will pay it.
  • price [práis] : 「値段、価格、代価」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力」
  • set [sét] : 「設定する、定める」
❖ "There is a price ~ "「判断するために、あなたが支払うべき代価がある」。"because judgment ~ "「なぜなら、判断とは値段を決めることだからだ」。"And as you ~ "「そして、値段を決めた以上、あなたはそれを支払うだろう」。価値ありと判断してそれを手に入れるには、それに似合った対価を支払う必要がある。それはこの世のルールである。真実だと判断して真実を手に入れるには、あなたは何かを犠牲にしなくてはならないと思い込んでいる。



10. If paying is equated with getting, you will set the price low but demand a high return. 
  • equate [ikwéit] : 「〜を同等と見なす」
  • low [lóu] : 「低い、少ない」
  • demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
  • return [ritə́ːrn] : 「収益、報酬、利益」
❖ "If paying is ~ "「支払うことが得ることと同等だとしたら、」"you will set ~ "「あなたは値段を低く抑えて、高いリターンを求めるであろう」。得るために対価を支払わなくてはならないなら、値段を低く抑えて、なるべくいいものを得ようとするだろう。これもこの世の習わし。



You will have forgotten, however, that your return is in proportion to your judgment of worth. 
  • forgotten [fərgɑ́tn] : 「forget の過去分詞形」
  • forget [fərgét] : 「〜を忘れる」
  • proportion [prəpɔ́ːrʃən] : 「割合、比率、比」
  • in proportion to : 「〜に比例して」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力」
  • worth [wə́ːrθ] : 「価値、財産」
❖ "You will have ~ "「しかし、あなたは、あなたがリターンされるものはあなたの価値判断に比例していることを忘れてしまっている」。値段をなるべく低く抑えようと躍起になるだろうが、値段が低いものはそもそも価値が低いと思っていたはずだ。値段を低くしようとすることは、あなたの価値判断を下方修正していることになる。そもそも、得たいと願ったものに本当の価値があるかどうか、あなたの価値判断自体を疑うべきなのだ。あなたは、偽物に対価を払わなくてはならないかもしれない。



If paying is associated with giving it cannot be perceived as loss, and the reciprocal relationship of giving and receiving will be recognized. 
  • be associated with : 「〜と関係がある、〜と関連する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失」
  • reciprocal [risíprəkl] : 「相互関係を表す、相互の」
  • relationship [riléiʃnʃìp] : 「関係、結び付き」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「認める、受け入れる」
❖ "If paying is ~ "「もし、支払うことが与えることと関連づけられれば、支払うことは損失とは知覚されない」。ここからが本題となる。価値あるものを得るために対価を払う(何かを犠牲にする)という発想ではなく、他者に価値あるものを与えることこそ本物(真実)を得るための最善の方法だと知ったとき、与えることは損失だと評価することはなくなる。"and the reciprocal ~ "「そして、与えることと受け取ることの相互関係が認識される」。実相的に、与えることと得ることは同一であると認識するに至る。これがホーリー・スピリットの思考システムの答えである。ちなみに、エゴの思考システムでは、得るためには奪え、となる。



The price will then be set high, because of the value of the return. 
  • price [práis] : 「値段、価格、代価」
❖ "The price will ~ "「そこで、リターンするものの価値が高いので、値段は高く設定されるだろう」。値段とあるが、本当に価値があると評価されたもの(真実)だけがやり取りされる、という意味合い。論語の『朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり』を思い出す。



The price for getting is to lose sight of value, making it inevitable that you will not value what you receive. Valuing it little, you will not appreciate it and you will not want it.
  • lose sight of : 「〜を見失う」
  • inevitable [inévətəbl] : 「避けられない、必然的な」
  • value [vǽljuː] : 「重視する、大事にする、尊重する」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る」
  • appreciate [əpríːʃièit] : 「正しく理解する」
❖ "The price for ~ "「得るための値段は、価値判断を狂わせる」。真実の価値を値段で決めるようなまねは、真実の価値に序列を設定するようなものだ。犠牲が大きいほど価値ある真実だと判断してしまうだろう。"making it inevitable ~ "意訳する、「あなたが受け取るものは価値があると、必然的に評価できなくなるからだ」。真実を値踏みするようでは、受け取る真実の価値を知ることは出来ない。"Valuing it little ~ "「ほとんど価値がないと評価したなら、あなたはそれを正しく理解したことにならないし、欲しいとも思うまい」。






Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp